カンロ Research Memo(4):2023年12月期の売上高は順調に拡大、売上・利益とも過去最高に(1)
[24/03/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*14:14JST カンロ Research Memo(4):2023年12月期の売上高は順調に拡大、売上・利益とも過去最高に(1)
■業績動向
1. 2023年12月期の業績概要
カンロ<2216>の2023年12月期の業績は、売上高が29,015百万円(前期比15.5%増)、営業利益が3,388百万円(同75.3%増)、経常利益が3,432百万円(同71.5%増)、当期純利益は2,462百万円(同82.9%増)となり、過去最高の売上高・利益を達成した。
(1) 業績概況
新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行したのを背景に、人流の拡大やインバウンド需要の増加で国内経済は緩やかに回復の道を歩んでいる。消費者物価の上昇傾向が続いているものの、雇用と所得環境の改善、及び各種政策の効果により、景気は緩やかに回復していくことが期待されている。その一方で、世界的な金融引締めの影響や中国経済の先行き懸念など、海外経済の不確実性が日本経済に下押しリスクとして存在している。物価上昇や中東情勢、金融資本市場の変動など、先行き不透明な要因は依然として残っている。キャンディ市場に目を向けると、飴カテゴリーは特にのど飴の需要が拡大しており、前期比で成長を遂げた。人流の増加による喫食シーンの拡大、新型コロナウイルスの影響や花粉症、インフルエンザの流行など、自己ケアへの意識の高まりが背景にある。グミカテゴリーも価格上昇の影響を受けつつ、前期比で大きく増加し、市場全体の伸びを牽引している。
同社は、「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」という企業パーパスの下、「中期経営計画2024」の2年目にあたり、価値創造、ESG経営、事業領域の拡大という3つの事業戦略を着実に推進している。2023年12月期上期の需要急増を受け、安定供給を目的とした商品アイテムの絞り込みや一部製品の休売を実施するも、人員増強や生産体制の整備進展により、飴・グミカテゴリーでのさらなる需要取り込みが可能となった。結果として、2023年12月期の売上高は前期比15.5%増の29,015百万円を達成した。
飴カテゴリーでは、のど飴及びZ世代向けファンシーカテゴリーが中心に袋形態が増加すると共に、ウィズコロナへの本格移行に伴いコンパクトサイズ形態・スティック形態の需要も回復し、前期比12.1%増の15,046百万円となった。グミカテゴリーでは、ピュレグミシリーズやカンデミーナグミ、グミッツェルなどの伸びが目立ち、同21.2%増の13,293百万円となった。
利益面では、原材料価格の上昇や工場諸経費の増加に対応するための価格改定や内容量変更、販売数量の増加と生産性の向上により、売上総利益は前期比21.3%増の11,738百万円となった。営業利益は、広告宣伝費の増加や人件費の増加にもかかわらず、同75.3%増の3,388百万円を記録した。経常利益は同71.5%増の3,432百万円、当期純利益は賃上げ促進税制の適用による実効税率の低下を受けて、同82.9%増の2,462百万円となった。
(2) カテゴリー別の売上高
2023年12月期のカテゴリー別の売上高を見ると、飴カテゴリーが15,046百万円(前期比12.1%増)、グミカテゴリーが13,293百万円(同21.2%増)となっており、ハードキャンディ及びグミは前期より引き続き、高い伸び率を見せている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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■業績動向
1. 2023年12月期の業績概要
カンロ<2216>の2023年12月期の業績は、売上高が29,015百万円(前期比15.5%増)、営業利益が3,388百万円(同75.3%増)、経常利益が3,432百万円(同71.5%増)、当期純利益は2,462百万円(同82.9%増)となり、過去最高の売上高・利益を達成した。
(1) 業績概況
新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行したのを背景に、人流の拡大やインバウンド需要の増加で国内経済は緩やかに回復の道を歩んでいる。消費者物価の上昇傾向が続いているものの、雇用と所得環境の改善、及び各種政策の効果により、景気は緩やかに回復していくことが期待されている。その一方で、世界的な金融引締めの影響や中国経済の先行き懸念など、海外経済の不確実性が日本経済に下押しリスクとして存在している。物価上昇や中東情勢、金融資本市場の変動など、先行き不透明な要因は依然として残っている。キャンディ市場に目を向けると、飴カテゴリーは特にのど飴の需要が拡大しており、前期比で成長を遂げた。人流の増加による喫食シーンの拡大、新型コロナウイルスの影響や花粉症、インフルエンザの流行など、自己ケアへの意識の高まりが背景にある。グミカテゴリーも価格上昇の影響を受けつつ、前期比で大きく増加し、市場全体の伸びを牽引している。
同社は、「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」という企業パーパスの下、「中期経営計画2024」の2年目にあたり、価値創造、ESG経営、事業領域の拡大という3つの事業戦略を着実に推進している。2023年12月期上期の需要急増を受け、安定供給を目的とした商品アイテムの絞り込みや一部製品の休売を実施するも、人員増強や生産体制の整備進展により、飴・グミカテゴリーでのさらなる需要取り込みが可能となった。結果として、2023年12月期の売上高は前期比15.5%増の29,015百万円を達成した。
飴カテゴリーでは、のど飴及びZ世代向けファンシーカテゴリーが中心に袋形態が増加すると共に、ウィズコロナへの本格移行に伴いコンパクトサイズ形態・スティック形態の需要も回復し、前期比12.1%増の15,046百万円となった。グミカテゴリーでは、ピュレグミシリーズやカンデミーナグミ、グミッツェルなどの伸びが目立ち、同21.2%増の13,293百万円となった。
利益面では、原材料価格の上昇や工場諸経費の増加に対応するための価格改定や内容量変更、販売数量の増加と生産性の向上により、売上総利益は前期比21.3%増の11,738百万円となった。営業利益は、広告宣伝費の増加や人件費の増加にもかかわらず、同75.3%増の3,388百万円を記録した。経常利益は同71.5%増の3,432百万円、当期純利益は賃上げ促進税制の適用による実効税率の低下を受けて、同82.9%増の2,462百万円となった。
(2) カテゴリー別の売上高
2023年12月期のカテゴリー別の売上高を見ると、飴カテゴリーが15,046百万円(前期比12.1%増)、グミカテゴリーが13,293百万円(同21.2%増)となっており、ハードキャンディ及びグミは前期より引き続き、高い伸び率を見せている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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