ブロードエンター Research Memo(1):2023年12月期は8期連続増収で過去最高売上を更新
[24/03/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*15:41JST ブロードエンター Research Memo(1):2023年12月期は8期連続増収で過去最高売上を更新
■要約
ブロードエンタープライズ<4415>は、マンション向けインターネットサービス事業を展開している。マンション・アパートの空室対策になるオーナー向け入居者無料インターネット設備「B-CUBIC」「B-CUBIC Next」と、月額払いでオーナーの初期投資を抑えながら宅内IoTリノベーションを実現できる「BRO-ROOM」を軸に、集合住宅の付加価値を高め、マンションオーナーのキャッシュ・フローを最大化するためのサービスを提供している。同社サービスの特徴は、債権流動化の仕組みを活用して「初期導入費用0円」で導入できる仕組みを構築していることだ。これによりオーナーの初期投資を抑制しながら、物件の価値向上を実現している。
1. 2023年12月期の業績概要
2023年12月期の業績は、売上高が前期比32.2%増の3,957百万円、営業利益が同75.1%増の507百万円、経常利益が同188.9%増の363百万円、当期純利益が同321.7%増の327百万円となり、売上高は8期連続で過去最高を更新した。賃貸業界において空室問題とそれによるキャッシュ・フローの悪化などを背景に、物件の付加価値向上を実現するサービスに対する需要が好調に推移するなか、新規サービスの投入や新規顧客と販売代理店の獲得などに注力し、売上高を押し上げた。特に、「B-CUBIC Next」(2023年3月提供開始)と「BRO-ROOM」(2023年7月提供開始)によって、フロー売上高が急伸したことが過去最高売上の更新に寄与した。利益面に関しては、販管費を抑制したことにより、営業利益の伸びが売上高の伸びを大きく上回って着地した。
2. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の業績に関しては、売上高で前期比21.3%増の4,800百万円、営業利益で同55.2%増の788百万円、経常利益で同37.6%増の500百万円、当期純利益で同1.6%増の333百万円を見込んでいる。物件の付加価値を高めるインターネット環境整備に対する需要の高まりや、利便性を向上させるIoTデバイスに対する関心の高まりが継続すると見込まれるなど、事業環境の見通しは引き続き良好である。そうしたなか、「B-CUBIC」「B-CUBIC Next」から生み出されるストック収益を着実に成長させながら「BRO-ROOM」の拡販に注力することによってフロー収益を拡大し、過去最高売上の9期連続更新を目指す。利益面に関しては、利益額が相対的に大きい「BRO-ROOM」の拡販によって売上総利益を積み上げながら、パートナー施策の継続強化によって販管費を抑制し、収益性を高めていく。
3. 中期の成長戦略
同社は2024年2月、新たな中期経営計画を策定し、「マンションISP領域から脱却し、AIとファイナンスを強みとした不動産Tech企業への変貌」を目指すべき姿として掲げた。「既存事業の着実なシェア拡大」「新規事業の創出」を推進しながら、M&Aも視野に入れた「新領域への挑戦」によって企業価値を向上させていく。財務の健全性を確保しつつ、積極的な成長投資の実行により、2026年12月期に売上高74.8億円、営業利益14.8億円(営業利益率19.8%)、経常利益10.0億円を達成する計画である。2027年12月期以降はさらに、時価総額約280億円、売上高100億円の達成とプライム市場への上場を目指す。
■Key Points
・「B-CUBIC」と「BRO-ROOM」を軸に、物件の価値向上を実現する商材・サービスを包括的に提供
・2023年12月期は8期連続増収で過去最高の売上高を更新
・2024年12月期も増収増益を見込む
・AIとファイナンスを強みとした不動産Tech企業へ変貌し、プライム市場への上場を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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■要約
ブロードエンタープライズ<4415>は、マンション向けインターネットサービス事業を展開している。マンション・アパートの空室対策になるオーナー向け入居者無料インターネット設備「B-CUBIC」「B-CUBIC Next」と、月額払いでオーナーの初期投資を抑えながら宅内IoTリノベーションを実現できる「BRO-ROOM」を軸に、集合住宅の付加価値を高め、マンションオーナーのキャッシュ・フローを最大化するためのサービスを提供している。同社サービスの特徴は、債権流動化の仕組みを活用して「初期導入費用0円」で導入できる仕組みを構築していることだ。これによりオーナーの初期投資を抑制しながら、物件の価値向上を実現している。
1. 2023年12月期の業績概要
2023年12月期の業績は、売上高が前期比32.2%増の3,957百万円、営業利益が同75.1%増の507百万円、経常利益が同188.9%増の363百万円、当期純利益が同321.7%増の327百万円となり、売上高は8期連続で過去最高を更新した。賃貸業界において空室問題とそれによるキャッシュ・フローの悪化などを背景に、物件の付加価値向上を実現するサービスに対する需要が好調に推移するなか、新規サービスの投入や新規顧客と販売代理店の獲得などに注力し、売上高を押し上げた。特に、「B-CUBIC Next」(2023年3月提供開始)と「BRO-ROOM」(2023年7月提供開始)によって、フロー売上高が急伸したことが過去最高売上の更新に寄与した。利益面に関しては、販管費を抑制したことにより、営業利益の伸びが売上高の伸びを大きく上回って着地した。
2. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の業績に関しては、売上高で前期比21.3%増の4,800百万円、営業利益で同55.2%増の788百万円、経常利益で同37.6%増の500百万円、当期純利益で同1.6%増の333百万円を見込んでいる。物件の付加価値を高めるインターネット環境整備に対する需要の高まりや、利便性を向上させるIoTデバイスに対する関心の高まりが継続すると見込まれるなど、事業環境の見通しは引き続き良好である。そうしたなか、「B-CUBIC」「B-CUBIC Next」から生み出されるストック収益を着実に成長させながら「BRO-ROOM」の拡販に注力することによってフロー収益を拡大し、過去最高売上の9期連続更新を目指す。利益面に関しては、利益額が相対的に大きい「BRO-ROOM」の拡販によって売上総利益を積み上げながら、パートナー施策の継続強化によって販管費を抑制し、収益性を高めていく。
3. 中期の成長戦略
同社は2024年2月、新たな中期経営計画を策定し、「マンションISP領域から脱却し、AIとファイナンスを強みとした不動産Tech企業への変貌」を目指すべき姿として掲げた。「既存事業の着実なシェア拡大」「新規事業の創出」を推進しながら、M&Aも視野に入れた「新領域への挑戦」によって企業価値を向上させていく。財務の健全性を確保しつつ、積極的な成長投資の実行により、2026年12月期に売上高74.8億円、営業利益14.8億円(営業利益率19.8%)、経常利益10.0億円を達成する計画である。2027年12月期以降はさらに、時価総額約280億円、売上高100億円の達成とプライム市場への上場を目指す。
■Key Points
・「B-CUBIC」と「BRO-ROOM」を軸に、物件の価値向上を実現する商材・サービスを包括的に提供
・2023年12月期は8期連続増収で過去最高の売上高を更新
・2024年12月期も増収増益を見込む
・AIとファイナンスを強みとした不動産Tech企業へ変貌し、プライム市場への上場を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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