バルテスHD Research Memo(3):主力はソフトウェアテストだが、Web/モバイルアプリ開発も行う(1)
[24/06/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*13:53JST バルテスHD Research Memo(3):主力はソフトウェアテストだが、Web/モバイルアプリ開発も行う(1)
■事業概要
1. 事業内容及びセグメント別概要
バルテス・ホールディングス<4442>の事業セグメントは、「ソフトウェアテストサービス」「Web/モバイルアプリ開発サービス」「オフショアサービス」の3つである。
(1) ソフトウェアテストサービス事業(2024年3月期売上高比率87.6%)
a) 対象領域と業務フロー
ソフトウェアテストサービス事業では、ユーザー企業、メーカー、ソフトウェアベンダーに対して、ソフトウェアの不具合により顕在化するリスクを回避するため、開発工程における品質計画の立案、開発プロセスの改善、ソフトウェアの不具合の発見、または重大な不具合が発生していないことを確認するためのテスト計画、テスト設計、テストケースの作成、テスト実施及びテストサマリレポートの作成まで、幅広いソフトウェアテストサービスを第三者の中立的立場で提供している。ソフトウェア開発における川上から川下までの幅広い領域をカバーしているのが特色だ。連結子会社のバルテス(株)と(株)ミントがサービスを提供している。
同社が対象とするサービス提供領域は、エンタープライズ系(業務システムや基幹システム等)、組込系(AV機器や家電、産業機器等)、Web・スマートフォン系(Webサイトやモバイルアプリケーション等)、その他、と幅広い。このうちエンタープライズ系(略称:エンプラ系)に関しては案件規模が大きく高単価であるうえに、参入障壁が高く価格競争の回避につながるなどメリットが多いため、積極的にこの分野の拡大を目指す計画だ。
テスト対象においても、予定した動作が正確に作動するか否かの機能性に限定せず、例えば実運用を想定したユーザー数からのアクセスや、営業活動継続によるデータ量の蓄積、継続性、耐久性、またソフトウェアの不具合による個人情報流出の可能性や脆弱性発見など、様々なニーズに対応している。
b) 主な提供サービスと提供形態、契約形態
同社が提供する主なサービスは、ソフトウェアテストサービス、ツールサービス、教育(バルカレ)サービス、セキュリティサービス、開発サービスなど多岐にわたる。
提供形態としては、同社グループにテストセンターを設置して顧客のニーズに合わせたテスト環境を構築し、ソフトウェアテストサービスを提供する「テストセンターテストサービス」と、顧客のニーズに合わせた人材を提供(派遣)※する「オンサイトテストサービス」がある。
※同社は、労働者派遣事業の免許を保持している。
契約形態としては、労働者派遣契約に基づき同社のエンジニアを顧客先に派遣し、顧客の指揮命令下でサービスの提供を行う「派遣契約」、同社の指揮命令下において顧客との契約内容に応じた役務提供を行う「準委任契約」、主に同社のテストセンターでテストを行い、テストレポート等の成果物を顧客に納品する「請負契約」の3つがあるが、現在では大部分が「準委任契約」となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<AS>
■事業概要
1. 事業内容及びセグメント別概要
バルテス・ホールディングス<4442>の事業セグメントは、「ソフトウェアテストサービス」「Web/モバイルアプリ開発サービス」「オフショアサービス」の3つである。
(1) ソフトウェアテストサービス事業(2024年3月期売上高比率87.6%)
a) 対象領域と業務フロー
ソフトウェアテストサービス事業では、ユーザー企業、メーカー、ソフトウェアベンダーに対して、ソフトウェアの不具合により顕在化するリスクを回避するため、開発工程における品質計画の立案、開発プロセスの改善、ソフトウェアの不具合の発見、または重大な不具合が発生していないことを確認するためのテスト計画、テスト設計、テストケースの作成、テスト実施及びテストサマリレポートの作成まで、幅広いソフトウェアテストサービスを第三者の中立的立場で提供している。ソフトウェア開発における川上から川下までの幅広い領域をカバーしているのが特色だ。連結子会社のバルテス(株)と(株)ミントがサービスを提供している。
同社が対象とするサービス提供領域は、エンタープライズ系(業務システムや基幹システム等)、組込系(AV機器や家電、産業機器等)、Web・スマートフォン系(Webサイトやモバイルアプリケーション等)、その他、と幅広い。このうちエンタープライズ系(略称:エンプラ系)に関しては案件規模が大きく高単価であるうえに、参入障壁が高く価格競争の回避につながるなどメリットが多いため、積極的にこの分野の拡大を目指す計画だ。
テスト対象においても、予定した動作が正確に作動するか否かの機能性に限定せず、例えば実運用を想定したユーザー数からのアクセスや、営業活動継続によるデータ量の蓄積、継続性、耐久性、またソフトウェアの不具合による個人情報流出の可能性や脆弱性発見など、様々なニーズに対応している。
b) 主な提供サービスと提供形態、契約形態
同社が提供する主なサービスは、ソフトウェアテストサービス、ツールサービス、教育(バルカレ)サービス、セキュリティサービス、開発サービスなど多岐にわたる。
提供形態としては、同社グループにテストセンターを設置して顧客のニーズに合わせたテスト環境を構築し、ソフトウェアテストサービスを提供する「テストセンターテストサービス」と、顧客のニーズに合わせた人材を提供(派遣)※する「オンサイトテストサービス」がある。
※同社は、労働者派遣事業の免許を保持している。
契約形態としては、労働者派遣契約に基づき同社のエンジニアを顧客先に派遣し、顧客の指揮命令下でサービスの提供を行う「派遣契約」、同社の指揮命令下において顧客との契約内容に応じた役務提供を行う「準委任契約」、主に同社のテストセンターでテストを行い、テストレポート等の成果物を顧客に納品する「請負契約」の3つがあるが、現在では大部分が「準委任契約」となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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