坪田ラボ Research Memo(7):2024年3月期は減収減益に
[24/07/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*14:07JST 坪田ラボ Research Memo(7):2024年3月期は減収減益に
■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
坪田ラボ<4890>の2024年12月期の業績は、売上高で前期比29.5%減の673百万円、営業損失で649百万円(前期は167百万円の利益)、経常損失で636百万円(同144百万円の利益)、当期純損失で641百万円(同90百万円の利益)となった。また、期初計画比でも売上高で365百万円、営業利益で680百万円の未達となった。
売上高の内訳を見ると、契約一時金はロート製薬とのTLM-018に係る契約締結により450百万円を計上し、前期比で148百万円の増加となった。一方、マイルストーン収入は205百万円と同424百万円減少した。前期に近視領域のパイプライン進捗により590百万円を計上したが、2024年3月期は同領域のマイルストーン収入が180百万円に減少したことによる。また、ロイヤリティ収入は同3百万円減少の7百万円、コンサルティング収入は同1百万円減少の10百万円となった。主要顧客別では、ロート製薬向けが同149百万円増加の531百万円、ジンズホールディングス向けが同102百万円減少の105百万円となり、両社で全売上高の94.5%を占めた。
期初計画比で365百万円の未達となった要因は、住友ファーマへのTLG-005導出遅延による契約一時金約6億円や、参天製薬との中国及びアジア主要国を対象地域としたTLG-001導出による契約一時金約2億円が基本合意契約の解消によりなくなったことで計約8億円の減額要因となり、計画に織り込んでいなかったロート製薬との契約一時金で埋めきれなかった。
売上総利益は前期比697百万円減少の21百万円となった。売上高の減少に加えて、契約損失引当金328百万円を売上原価に計上したことが主因だ。これはTLG-001の検証的臨床試験が当初計画よりも約1年延伸したことにより、臨床試験費用及びその後に実施される統計解析に係る費用が、契約金額を超過する見込みとなり、超過分を損失引当したものとなる。簡単に言えば、今後発生する費用を前倒しで計上したものだ。販管費は前期比118百万円増加の670百万円となった。研究開発費が79百万円増加したほか、支払報酬が39百万円増加した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>
■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
坪田ラボ<4890>の2024年12月期の業績は、売上高で前期比29.5%減の673百万円、営業損失で649百万円(前期は167百万円の利益)、経常損失で636百万円(同144百万円の利益)、当期純損失で641百万円(同90百万円の利益)となった。また、期初計画比でも売上高で365百万円、営業利益で680百万円の未達となった。
売上高の内訳を見ると、契約一時金はロート製薬とのTLM-018に係る契約締結により450百万円を計上し、前期比で148百万円の増加となった。一方、マイルストーン収入は205百万円と同424百万円減少した。前期に近視領域のパイプライン進捗により590百万円を計上したが、2024年3月期は同領域のマイルストーン収入が180百万円に減少したことによる。また、ロイヤリティ収入は同3百万円減少の7百万円、コンサルティング収入は同1百万円減少の10百万円となった。主要顧客別では、ロート製薬向けが同149百万円増加の531百万円、ジンズホールディングス向けが同102百万円減少の105百万円となり、両社で全売上高の94.5%を占めた。
期初計画比で365百万円の未達となった要因は、住友ファーマへのTLG-005導出遅延による契約一時金約6億円や、参天製薬との中国及びアジア主要国を対象地域としたTLG-001導出による契約一時金約2億円が基本合意契約の解消によりなくなったことで計約8億円の減額要因となり、計画に織り込んでいなかったロート製薬との契約一時金で埋めきれなかった。
売上総利益は前期比697百万円減少の21百万円となった。売上高の減少に加えて、契約損失引当金328百万円を売上原価に計上したことが主因だ。これはTLG-001の検証的臨床試験が当初計画よりも約1年延伸したことにより、臨床試験費用及びその後に実施される統計解析に係る費用が、契約金額を超過する見込みとなり、超過分を損失引当したものとなる。簡単に言えば、今後発生する費用を前倒しで計上したものだ。販管費は前期比118百万円増加の670百万円となった。研究開発費が79百万円増加したほか、支払報酬が39百万円増加した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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