P−京橋アートレジ Research Memo(7):2024年11月期第2四半期営業利益は大幅増益、高進捗
[24/08/20]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
*14:07JST P−京橋アートレジ Research Memo(7):2024年11月期第2四半期営業利益は大幅増益、高進捗
■業績動向
1. 2024年11月期第2四半期の業績動向
京橋アートレジデンス<5536>の2024年11月期第2四半期の業績は、売上高が3,518百万円(前期比46.7%増)、営業利益が584百万円(同34.4%増)、経常利益が492百万円(同31.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が333百万円(同37.6%増)と大幅増収増益となった。通期予想に対する進捗率も、売上高は52.0%(前年同期は52.4%)と前年並みだったが、営業利益が68.1%(同58.3%)と非常に高かった。
日本経済は、雇用・所得環境に改善の動きがみられ、緩やかな回復基調が続く一方で、不安定な国際情勢による地政学リスクや金融資本市場の変動などの影響もあり、先行き不透明な状況が続いている。同社が属する不動産業界においては、マイナス金利政策の変更が与える金融環境変化や、都市部の土地・建物の取得・建築費用の上昇などに留意する必要はあるものの、23区の転入超過が継続するなど、首都圏の分譲住宅市場では好立地のマンションを中心に底堅い需要が続いているおり、特に同社が開発する賃貸マンションのターゲット層である単身者やDINKSの都心回帰が続いているため、安定した賃貸収益が期待できる状況となっている。
このため、同社の顧客である投資家や資産家、企業などによる一棟収益マンションに対する取得意欲は旺盛で、同社は引き続き東京23区内において一棟収益マンションの開発に注力、売上高の大幅増加につながった。利益面では、コロナ禍で仕入原価が安かったころの物件が少なくなってきたことから、売上総利益率は通常ベースへ向けて下げるプロセスにあり、また、給与上昇などによる人件費の増加はあったものの、貸倒引当金も通常ベースに戻るなど販管費が実額で減少したため、営業利益は大幅に増加することとなった。特に営業利益の通期予想に対する進捗率は、収益化が前倒しされたことなどもあって想定以上に高くなった。なお、収益(引渡)の期ズレ・月ズレは、顧客の資金調達のタイミングにより変化することもあるが、コロナ禍が過ぎたため工期遅延によるズレはなくなったようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
■業績動向
1. 2024年11月期第2四半期の業績動向
京橋アートレジデンス<5536>の2024年11月期第2四半期の業績は、売上高が3,518百万円(前期比46.7%増)、営業利益が584百万円(同34.4%増)、経常利益が492百万円(同31.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が333百万円(同37.6%増)と大幅増収増益となった。通期予想に対する進捗率も、売上高は52.0%(前年同期は52.4%)と前年並みだったが、営業利益が68.1%(同58.3%)と非常に高かった。
日本経済は、雇用・所得環境に改善の動きがみられ、緩やかな回復基調が続く一方で、不安定な国際情勢による地政学リスクや金融資本市場の変動などの影響もあり、先行き不透明な状況が続いている。同社が属する不動産業界においては、マイナス金利政策の変更が与える金融環境変化や、都市部の土地・建物の取得・建築費用の上昇などに留意する必要はあるものの、23区の転入超過が継続するなど、首都圏の分譲住宅市場では好立地のマンションを中心に底堅い需要が続いているおり、特に同社が開発する賃貸マンションのターゲット層である単身者やDINKSの都心回帰が続いているため、安定した賃貸収益が期待できる状況となっている。
このため、同社の顧客である投資家や資産家、企業などによる一棟収益マンションに対する取得意欲は旺盛で、同社は引き続き東京23区内において一棟収益マンションの開発に注力、売上高の大幅増加につながった。利益面では、コロナ禍で仕入原価が安かったころの物件が少なくなってきたことから、売上総利益率は通常ベースへ向けて下げるプロセスにあり、また、給与上昇などによる人件費の増加はあったものの、貸倒引当金も通常ベースに戻るなど販管費が実額で減少したため、営業利益は大幅に増加することとなった。特に営業利益の通期予想に対する進捗率は、収益化が前倒しされたことなどもあって想定以上に高くなった。なお、収益(引渡)の期ズレ・月ズレは、顧客の資金調達のタイミングにより変化することもあるが、コロナ禍が過ぎたため工期遅延によるズレはなくなったようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>