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KaizenPF Research Memo(10):DX市場の営業・マーケティング等の分野がコアターゲット

注目トピックス 日本株
*16:10JST KaizenPF Research Memo(10):DX市場の営業・マーケティング等の分野がコアターゲット
■Kaizen Platform<4170>の成長戦略

1. DX市場の営業・マーケティング・カスタマーサービス分野がコアターゲット
DX市場は拡大基調であり、大企業を中心に業務のデジタル化・非対面化が進展し、市場拡大が今後加速する見込みとされている。これまで紙で制作していたチラシやパンフレットなどのコミュニケーションツールも、急速にデジタル化・動画化(SNS広告、メール・チャット、Webサイト、デジタルサイネージ、オンラインイベント等)が進展している。

こうした事業環境を背景に、同社は中期経営計画を具体的に公表していないものの、中長期的な目標として営業利益率15%以上を掲げている。成長戦略としては、DX市場の中でも特に非対面ニーズが高く成長性も高い営業・マーケティング・カスタマーサービス分野をコアターゲットとして、グループシナジーやクロスセル・アップセル戦略により、大企業向けを中心にリカーリング売上拡大とARPU向上を加速させる方針だ。顧客企業にとってDXの最大のボトルネックは人材不足だが、同社にはプラットフォーム上で専門スキルを持った12,000人超のグロースハッカーネットワークを構築している強みがある。

また今後は、ChatGPTやGPT-4など生成AIの活用が求められるため、2024年3月に生成AIを活用したUX改善の新メニュー「KAIZEN AI-UX」をリリースするなど、成長する市場においてプラットフォームとしてのポジションをより強固なものにするための戦略を加速している。さらに、新領域でのM&A・アライアンスを含めた積極投資を行い、ビジネスモデルとしてDXソリューションにおけるEMS(製造受託)への進化も目指す方針だ。


グループシナジーでリカーリング売上拡大とARPU向上を推進

2. グループシナジーでリカーリング売上拡大とARPU向上を推進
同社グループは新規顧客獲得によるアカウント数拡大とともに、リカーリング売上拡大やARPU向上を推進するため、顧客のDX進展に合わせて各種サービスを組み合わせて提供するクロスセル・アップセル戦略を基本としている。また、ディーゼロ及びハイウェルを子会社化したことに伴って組織再編を行い、クライアントポートフォリオの転換も推進している。

こうした戦略の成果として、2023年12月期はハイウェルの新規連結も寄与して年間取引アカウント数が大幅に増加(前期比202件増の699件)したことに加え、大手顧客を中心にARPU向上も進展(同867千円増の5,974円)した。またリカーリング売上高も大幅に増加(同91.7%増の3,627百万円)し、リカーリング売上比率も大幅に上昇(同12.6ポイント上昇して83.5%)している。年間売上高1億円以上の顧客はアカウント数が1件増加して4件、売上高が2.0億円増加して7.0億円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)




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