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ドラフト Research Memo(1):売上高が増加したこと等により大幅な増収増益を達成。通期予想は据え置く

注目トピックス 日本株
*14:01JST ドラフト Research Memo(1):売上高が増加したこと等により大幅な増収増益を達成。通期予想は据え置く
■要約

ドラフト<5070>は、2008年に山下泰樹(やましたたいじゅ)氏(現 代表取締役)が創業し、デザイナーとして陣頭指揮を執る設計・デザイン専門企業である。オフィスデザインを主な業務としてスタートしたが、近年では商業施設やビル一棟のリデザインといったディスプレイ・建築デザイン領域が大きく伸長。加えてインテリア・プロダクトデザインやブランディング等も拡大しており、幅広い領域でデザインを手掛ける。2024年12月期第2四半期は、四半期ごとの季節変動を平準化する取り組みに加えて、案件の大型化に伴い履行義務の進捗度に基づき計上する売上高(以下、「進行基準に基づく売上高」)が増加したことにより、大幅な増収増益となった。下期も引き続き、2024年12月期からの中期経営計画を基軸に、さらなる持続的な成長、利益の拡大、そしてブランド価値の向上を目指す。

1. 2024年12月期第2四半期の業績概要
2024年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比71.2%増の6,685百万円、営業利益で579百万円(前年同期は96百万円の損失)、経常利益で559百万円(同112百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益で342百万円(同112百万円の損失)の増収増益となり、大幅な業績改善が見られた。

2. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の連結業績は、売上高で前期比12.1%増の12,000百万円、営業利益で同12.6%増の980百万円、経常利益で同13.2%増の960百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同12.3%増の580百万円を見込んでおり、2024年2月に発表した期初予想から据え置いている。

3. 成長戦略
同社は、デザインの力を核に独自の成長戦略を展開している。この戦略は、デザインによる価値創造を通じてブランド認知度を高め、それが大型案件の獲得につながり、さらに認知度が向上するという好循環を生み出すことを目指している。プロジェクトを「レギュラープロジェクト」「プロポーザルプロジェクト」「リーディングプロジェクト」の3タイプに分類し、相互作用により収益と価値創造の実現を図る。同社は、3ヶ年の中期経営計画(2024年12月期〜2026年12月期)を発表し、デザインを通じた継続的な価値提供と、それに伴う企業成長を目指している。2026年12月期の目標数値は、売上高145億円、営業利益率9%、時価総額150億円。時価総額目標の設定はグロース市場では希少である。

■Key Points
・2024年12月期第2四半期累計は平準化に対する取り組みや進行基準に基づく売上高が増加したこと等により増収増益
・2026年12月期の目標は、売上高145億円、営業利益率9%、時価総額150億円
・2024年12月期の1株当たりの配当金予想は、2023年12月期に引き続き6.0円

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)




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