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キューブ Research Memo(10):海外では台湾、ASEANでの展開に注力。定量的目標は単年度では十分達成可能

注目トピックス 日本株
*14:10JST キューブ Research Memo(10):海外では台湾、ASEANでの展開に注力。定量的目標は単年度では十分達成可能
■中長期の成長戦略

1. 中期ビジョンの成長戦略
キューブ<7112>は、中期ビジョン(2023年12月期〜2025年12月期)を策定し、成長戦略として「グローバル展開」「ブランドの深化」「コラボレーションによるブランド開発」を掲げている。現時点において、定性的な目標は大きく変わっていない。

(1) グローバル展開
現地パートナーを通じた積極的な出店展開とデジタルB2Bツールや海外マーケティングを活用した市場拡大を図る。
・アジア・ASEAN地域におけるパートナーシップの確立
・デジタルB2Bツールを使用した積極的なマーケティングと合同展示会出展による取引先の拡大
・海外マーケティング戦略投資を通じた越境ECの強化
・ポップアップ ストアや越境ECのデータを通じた市場の分析と出店開発

(2) ブランドの深化
店舗開発、マーケティングを通じた商品展開及び新規ブランドの開発を進める。
・フラッグシップストアを通じたブランド発信と出店開発を行う
・市場を分析した商品展開とブランド開発を進める
・好調なカテゴリーを分析し、新規ブランドを開発、さらなる収益源へと成長させる

(3) コラボレーションによるブランド開発
グローバルで活躍するブランドやプロダクトとのコラボレーション、環境に配慮した新規商品開発を進める。
・グローバルで活躍する企業やブランドと連携し斬新なブランド開発を行う
・環境に配慮した商品カテゴリーを開発する
・人件費、資材高騰に対応すべく効率的な生産拠点を開発する

2. 現在の立ち位置と数値目標
2023年2月に公表した中期ビジョンで、2025年12月期の数値目標として3ヶ年のCAGRで売上高15%以上、営業利益25%以上、収益性の指標で営業利益率20%以上、ROE15%以上を掲げていた。しかしながら、2022年12月期及び2023年12月期の減収と2024年12月期の成長率の鈍化を踏まえ、定量的な中長期成長目標を見直した。従来の計画を実現するまでには多少時間がかかる見込みだが、進行中のグローバル展開を着実に推進することで、売上高はCAGRで20%以上、営業利益はCAGRで40%以上、営業利益率は20%以上、ROEは15%以上を目標に取り組むとしている。

現在の状況及び2024年12月期の予想から成長率の達成は容易ではなさそうだが、営業利益率、ROEの達成は単年度では十分可能と思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)




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