SBSHD Research Memo(3):2024年12月期第2四半期累計業績は減収減益となるも、おおむね計画どおり
[24/09/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*16:03JST SBSHD Research Memo(3):2024年12月期第2四半期累計業績は減収減益となるも、おおむね計画どおり
■業績動向
1. 2024年12月期第2四半期累計の業績概要
SBSホールディングス<2384>の2024年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比0.4%減の221,739百万円、営業利益で同23.1%減の10,958百万円、経常利益で同20.7%減の11,385百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同21.1%減の6,456百万円となった。世界的な物価上昇や欧米での金融引き締め施策による景気減速により、海外の物量が落ち込んだほか海上運賃が下落したこと、また国内における新規事業拠点の開設費用や賃借料の増加などもあって、主力の物流事業の売上高が同653百万円減、営業利益が同2,020百万円減となったほか、不動産事業でも流動化実施金額の減少により売上高が同397百万円減、営業利益が同1,216百万円減となるなど主力2事業が落ち込んだことが減収減益要因となった。
会社計画比では、不動産事業やその他事業がおおむね計画どおりに推移したが、物流事業の下振れにより売上高で1.9%、営業利益で4.7%の未達となった。特に、SBS東芝ロジスティクスの業績が計画比で大きく落ち込んだ。ただ、持分法による投資利益が前年同期比97百万円増、補助金収入が同231百万円増となるなど営業外収支が計画よりも改善したことで、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は会社計画を若干上回った。
グループ会社別の業績を見ると、SBS東芝ロジスティクスグループが海上運賃下落や半導体・家電等の物量減により売上高で前年同期比2.7%減の56,986百万円となり、それに新規事業開設コスト増などが加わり営業利益で同43.3%減の1,425百万円となった。SBSリコーロジスティクスグループも同様に、海上運賃下落や海外向け物量減により売上高で同3.4%減の50,691百万円、営業利益で同6.0%減の1,873百万円となった。海外については特に東南アジアから欧州向け航路が地政学リスクの高まりにより一時的にストップしたことも物量減の要因となったようだ。SBSロジコムグループは国内における新規顧客の獲得が増加したほか料金の適正化も進んだこともあり、売上高で同5.3%増の36,492百万円、営業利益で同6.4%増の2,915百万円と堅調に推移した。その他の子会社合計では売上高で同0.7%増の77,569百万円、営業利益で同32.2%減の4,744百万円となった。不動産流動化金額の減少が主な減益要因だが、物流子会社についても先行投資負担増などもあって減益となったようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■業績動向
1. 2024年12月期第2四半期累計の業績概要
SBSホールディングス<2384>の2024年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比0.4%減の221,739百万円、営業利益で同23.1%減の10,958百万円、経常利益で同20.7%減の11,385百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同21.1%減の6,456百万円となった。世界的な物価上昇や欧米での金融引き締め施策による景気減速により、海外の物量が落ち込んだほか海上運賃が下落したこと、また国内における新規事業拠点の開設費用や賃借料の増加などもあって、主力の物流事業の売上高が同653百万円減、営業利益が同2,020百万円減となったほか、不動産事業でも流動化実施金額の減少により売上高が同397百万円減、営業利益が同1,216百万円減となるなど主力2事業が落ち込んだことが減収減益要因となった。
会社計画比では、不動産事業やその他事業がおおむね計画どおりに推移したが、物流事業の下振れにより売上高で1.9%、営業利益で4.7%の未達となった。特に、SBS東芝ロジスティクスの業績が計画比で大きく落ち込んだ。ただ、持分法による投資利益が前年同期比97百万円増、補助金収入が同231百万円増となるなど営業外収支が計画よりも改善したことで、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は会社計画を若干上回った。
グループ会社別の業績を見ると、SBS東芝ロジスティクスグループが海上運賃下落や半導体・家電等の物量減により売上高で前年同期比2.7%減の56,986百万円となり、それに新規事業開設コスト増などが加わり営業利益で同43.3%減の1,425百万円となった。SBSリコーロジスティクスグループも同様に、海上運賃下落や海外向け物量減により売上高で同3.4%減の50,691百万円、営業利益で同6.0%減の1,873百万円となった。海外については特に東南アジアから欧州向け航路が地政学リスクの高まりにより一時的にストップしたことも物量減の要因となったようだ。SBSロジコムグループは国内における新規顧客の獲得が増加したほか料金の適正化も進んだこともあり、売上高で同5.3%増の36,492百万円、営業利益で同6.4%増の2,915百万円と堅調に推移した。その他の子会社合計では売上高で同0.7%増の77,569百万円、営業利益で同32.2%減の4,744百万円となった。不動産流動化金額の減少が主な減益要因だが、物流子会社についても先行投資負担増などもあって減益となったようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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