スカラ Research Memo(9):2025年6月期の営業利益はV字回復し、2021年6月期以降で最も高い水準に
[24/10/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*14:09JST スカラ Research Memo(9):2025年6月期の営業利益はV字回復し、2021年6月期以降で最も高い水準に
■スカラ<4845>の今後の見通し
1. 2025年6月期の業績見通し
2025年6月期の連結業績は売上収益で前期比5.7%減の10,100百万円、営業利益で550百万円(前期は2,155百万円の損失)、税引前利益で540百万円(同2,166百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益で340百万円(同2,887百万円の損失)とV字回復を目指す。営業利益と税引前利益は2期ぶりの黒字転換、親会社の所有者に帰属する当期利益は4期ぶりの黒字転換となる見通しだ。また、営業利益及び税引前利益の水準は2021年6月期以降で最も高い水準となる。売上収益については減収を見込んでいるが、レオコネクトの売上収益分(2024年6月期1,049百万円)がなくなるためで、継続事業ベースでは売上収益も2期ぶりに増収に転じることになる。
なお、同社は新経営体制下での今後の経営方針として、IT(EC事業含む)と人材を主軸事業に成長を目指す方針を打ち出し、それ以外の事業については売却または清算を検討していく意向を示している。このため、その動向次第では売上収益も変動する可能性はある。ただ、利益ベースではここ数年、業績計画が未達となるなど投資家の期待を裏切ってきたこともあって保守的に計画を策定しており、各利益は公表値を下限として上振れを狙っているようだ。実際、営業利益で2,705百万円の増益を見込んでいるが、このうち前期に計上した減損損失1,961百万円や本社オフィス縮小に伴う関連費用約200百万円、事業構造改善費用(特別退職加算金及び再就職支援費用等)193百万円などの一時費用がなくなることで約23億円の増益要因となるほか、オフィス縮小に伴い賃借料が200百万円減少するなど費用が大幅に減少する見込みであり、実質的には200百万円程度の増益で計画を達成できることになり、保守的な印象が強い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■スカラ<4845>の今後の見通し
1. 2025年6月期の業績見通し
2025年6月期の連結業績は売上収益で前期比5.7%減の10,100百万円、営業利益で550百万円(前期は2,155百万円の損失)、税引前利益で540百万円(同2,166百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益で340百万円(同2,887百万円の損失)とV字回復を目指す。営業利益と税引前利益は2期ぶりの黒字転換、親会社の所有者に帰属する当期利益は4期ぶりの黒字転換となる見通しだ。また、営業利益及び税引前利益の水準は2021年6月期以降で最も高い水準となる。売上収益については減収を見込んでいるが、レオコネクトの売上収益分(2024年6月期1,049百万円)がなくなるためで、継続事業ベースでは売上収益も2期ぶりに増収に転じることになる。
なお、同社は新経営体制下での今後の経営方針として、IT(EC事業含む)と人材を主軸事業に成長を目指す方針を打ち出し、それ以外の事業については売却または清算を検討していく意向を示している。このため、その動向次第では売上収益も変動する可能性はある。ただ、利益ベースではここ数年、業績計画が未達となるなど投資家の期待を裏切ってきたこともあって保守的に計画を策定しており、各利益は公表値を下限として上振れを狙っているようだ。実際、営業利益で2,705百万円の増益を見込んでいるが、このうち前期に計上した減損損失1,961百万円や本社オフィス縮小に伴う関連費用約200百万円、事業構造改善費用(特別退職加算金及び再就職支援費用等)193百万円などの一時費用がなくなることで約23億円の増益要因となるほか、オフィス縮小に伴い賃借料が200百万円減少するなど費用が大幅に減少する見込みであり、実質的には200百万円程度の増益で計画を達成できることになり、保守的な印象が強い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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