リブワーク Research Memo(3):第1次取得層をターゲットに高品質の戸建住宅を提供
[24/10/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*16:03JST リブワーク Research Memo(3):第1次取得層をターゲットに高品質の戸建住宅を提供
■Lib Work<1431>の事業概要
1. 事業概要
同社は第1次取得層を主たるターゲットとして高品質の戸建住宅(注文住宅、建売住宅)を提供している。2024年6月期末時点で、営業エリアとしては九州圏の熊本県、佐賀県、福岡県、大分県、及び首都圏の千葉県、神奈川県(子会社のタクエーホーム)に展開している。常設型展示場は25拠点で、このうち3拠点(福岡県粕屋郡、大分県大分市、千葉市美浜区)は大型ショッピングモール館内に原寸大のモデルハウスを建築するインショップ型の展示場となっている。なお2024年10月には、イオンモール熊本(熊本県上益城郡)にインショップ型モデルハウスの4店舗目を出店予定である。
戸建住宅事業の単一セグメントのため事業別売上高等の内訳は開示されていないが、同社資料(事業計画及び成長可能性に関する事項、2023年9月28日付)によると、2023年6月期の連結ベースの会社別売上構成比は同社が7割強、タクエーホームが2割強、エリア別売上構成比は熊本エリアが約6割、同社単体ベースの事業別売上構成比は建築請負事業(注文住宅)が8割強、不動産販売事業・他(建売住宅等)が1割強、タクエーホームの事業別売上構成比は不動産販売事業(建売住宅等)が9割強となっている。
ブランドとしては、自社ブランド(注文住宅)のLib Work事業、セカンドブランドと位置付けているsketch事業、子会社のタクエーホームが展開する建売中心のタクエーホーム事業のほか、(株)MUJI HOUSEとのフランチャイズ契約による「無印良品の家ネットワーク」事業や、異業種とのコラボレーション(戸建新商品の共同開発)なども活用して積極的な商品・出店戦略を推進している。またリフォーム・リノベーション事業等も展開している。
さらに新規ビジネス(成長戦略の欄で詳細を解説)として、2022年6月に開始した全国の住宅会社・工務店向け住宅ソリューションサービスのマイホームロボ事業、2023年5月に開始した住宅業界初の住宅IPライセンス事業、3Dプリンターハウス事業(2024年8月に「Lib Earth House “model A”」が建築確認済証を取得)などにより、ハウステックカンパニーとして戸建プラットフォーマーへの進化を加速している。
(1) 自社ブランド住宅
Lib Work事業はコンセプト別に商品企画・開発を行い、同じ間取り・外観であればどの商品を選んでも同じ価格で購入できる「ワンプライス」で提供している。住宅スタイルとしては、時が経っても色褪せることのない普遍的かつ新鮮なデザインのArcht、木・真鍮・モルタルをいかした心落ち着くカフェ風のLaiton、暮らしに合わせて変わるスタイルのpalette、モダンと和を融合させた新感覚のコンテンポラリースタイルのZ・E・N、高級ホテルの上質感と寛ぎを届けるラグジュアリーモダンスタイルのGLASSAなどがある。
sketch事業は「人々の暮らしを、未来を、スケッチする」をコンセプトとして、トレンドを意識したデザイン性の高い商品を低価格で提供している。2020年6月にショッピングモール向け新ブランドとして立ち上げ、インショップ型モデルハウスとして展開(福岡県粕屋郡、大分県大分市、千葉市美浜区、2024年10月オープン予定の熊本県上益城郡)している。またタクエーホーム事業は、子会社タクエーホームが神奈川県を中心に戸建建売販売を展開している。
(2) 異業種とのコラボレーション住宅
異業種とのコラボレーション住宅としては、フランチャイズ契約の「無印良品の家」、アダストリア<2685>と共同開発した「ink」、サザビーリーグ(株)と共同開発した「Afternoon Tea HOUSE」、千趣会<8165>と共同開発した「BELLE MAISON DAYS house(ベルメゾンデイズハウス)」などがある。また2023年3月には(株)再春館製薬所と戸建新商品の共同開発を目的に業務提携している。なおコラボレーション住宅については、建売住宅として販売拡大を推進する方針だ。
「無印良品の家」については、フランチャイズ契約で熊本エリアと福岡エリアでの独占営業権を取得している。
「ink」については、2020年3月にアダストリアと業務提携し、アダストリアのブランド「niko and ...」とのコラボレーションとして、「住む場所やデザインをもと自由に。あなたのカラーで暮らしにデザイン」をブランドコンセプトに掲げて共同開発した。2020年6月にイオンモール福岡のsketchに出店した。2024年10月にはイオンモール熊本のsketchに出店予定である。
「Afternoon Tea HOUSE」については、2020年12月にサザビーリーグと業務提携し、サザビーリーグのブランド「Afternoon Tea」とのコラボレーションとして、「サステナブルな暮らし」をブランドコンセプトに共同開発した。2021年9月に大分市に出店、2022年1月に千葉市に出店、2022年5月に福岡市に出店、2022年9月に熊本市に出店、2023年11月にはイオンモールの旗艦店であるイオンモール幕張新都心店のsketchに出店した。
「BELLE MAISON DAYS house」については、2022年8月に千趣会と業務提携し、千趣会のブランド「BELLE MAISON DAYS」とのコラボレーションとして、「家族と共に前向きに成長する家」をブランドコンセプトに共同開発した。新しい販売チャネルとして千趣会の通販チャネルを活用する戸建新商品で、2024年8月に販売開始した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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■Lib Work<1431>の事業概要
1. 事業概要
同社は第1次取得層を主たるターゲットとして高品質の戸建住宅(注文住宅、建売住宅)を提供している。2024年6月期末時点で、営業エリアとしては九州圏の熊本県、佐賀県、福岡県、大分県、及び首都圏の千葉県、神奈川県(子会社のタクエーホーム)に展開している。常設型展示場は25拠点で、このうち3拠点(福岡県粕屋郡、大分県大分市、千葉市美浜区)は大型ショッピングモール館内に原寸大のモデルハウスを建築するインショップ型の展示場となっている。なお2024年10月には、イオンモール熊本(熊本県上益城郡)にインショップ型モデルハウスの4店舗目を出店予定である。
戸建住宅事業の単一セグメントのため事業別売上高等の内訳は開示されていないが、同社資料(事業計画及び成長可能性に関する事項、2023年9月28日付)によると、2023年6月期の連結ベースの会社別売上構成比は同社が7割強、タクエーホームが2割強、エリア別売上構成比は熊本エリアが約6割、同社単体ベースの事業別売上構成比は建築請負事業(注文住宅)が8割強、不動産販売事業・他(建売住宅等)が1割強、タクエーホームの事業別売上構成比は不動産販売事業(建売住宅等)が9割強となっている。
ブランドとしては、自社ブランド(注文住宅)のLib Work事業、セカンドブランドと位置付けているsketch事業、子会社のタクエーホームが展開する建売中心のタクエーホーム事業のほか、(株)MUJI HOUSEとのフランチャイズ契約による「無印良品の家ネットワーク」事業や、異業種とのコラボレーション(戸建新商品の共同開発)なども活用して積極的な商品・出店戦略を推進している。またリフォーム・リノベーション事業等も展開している。
さらに新規ビジネス(成長戦略の欄で詳細を解説)として、2022年6月に開始した全国の住宅会社・工務店向け住宅ソリューションサービスのマイホームロボ事業、2023年5月に開始した住宅業界初の住宅IPライセンス事業、3Dプリンターハウス事業(2024年8月に「Lib Earth House “model A”」が建築確認済証を取得)などにより、ハウステックカンパニーとして戸建プラットフォーマーへの進化を加速している。
(1) 自社ブランド住宅
Lib Work事業はコンセプト別に商品企画・開発を行い、同じ間取り・外観であればどの商品を選んでも同じ価格で購入できる「ワンプライス」で提供している。住宅スタイルとしては、時が経っても色褪せることのない普遍的かつ新鮮なデザインのArcht、木・真鍮・モルタルをいかした心落ち着くカフェ風のLaiton、暮らしに合わせて変わるスタイルのpalette、モダンと和を融合させた新感覚のコンテンポラリースタイルのZ・E・N、高級ホテルの上質感と寛ぎを届けるラグジュアリーモダンスタイルのGLASSAなどがある。
sketch事業は「人々の暮らしを、未来を、スケッチする」をコンセプトとして、トレンドを意識したデザイン性の高い商品を低価格で提供している。2020年6月にショッピングモール向け新ブランドとして立ち上げ、インショップ型モデルハウスとして展開(福岡県粕屋郡、大分県大分市、千葉市美浜区、2024年10月オープン予定の熊本県上益城郡)している。またタクエーホーム事業は、子会社タクエーホームが神奈川県を中心に戸建建売販売を展開している。
(2) 異業種とのコラボレーション住宅
異業種とのコラボレーション住宅としては、フランチャイズ契約の「無印良品の家」、アダストリア<2685>と共同開発した「ink」、サザビーリーグ(株)と共同開発した「Afternoon Tea HOUSE」、千趣会<8165>と共同開発した「BELLE MAISON DAYS house(ベルメゾンデイズハウス)」などがある。また2023年3月には(株)再春館製薬所と戸建新商品の共同開発を目的に業務提携している。なおコラボレーション住宅については、建売住宅として販売拡大を推進する方針だ。
「無印良品の家」については、フランチャイズ契約で熊本エリアと福岡エリアでの独占営業権を取得している。
「ink」については、2020年3月にアダストリアと業務提携し、アダストリアのブランド「niko and ...」とのコラボレーションとして、「住む場所やデザインをもと自由に。あなたのカラーで暮らしにデザイン」をブランドコンセプトに掲げて共同開発した。2020年6月にイオンモール福岡のsketchに出店した。2024年10月にはイオンモール熊本のsketchに出店予定である。
「Afternoon Tea HOUSE」については、2020年12月にサザビーリーグと業務提携し、サザビーリーグのブランド「Afternoon Tea」とのコラボレーションとして、「サステナブルな暮らし」をブランドコンセプトに共同開発した。2021年9月に大分市に出店、2022年1月に千葉市に出店、2022年5月に福岡市に出店、2022年9月に熊本市に出店、2023年11月にはイオンモールの旗艦店であるイオンモール幕張新都心店のsketchに出店した。
「BELLE MAISON DAYS house」については、2022年8月に千趣会と業務提携し、千趣会のブランド「BELLE MAISON DAYS」とのコラボレーションとして、「家族と共に前向きに成長する家」をブランドコンセプトに共同開発した。新しい販売チャネルとして千趣会の通販チャネルを活用する戸建新商品で、2024年8月に販売開始した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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