IIF Research Memo(10):既存事業の拡大を軸に新規事業展開を積極化し、成長スピードを加速させる(2)
[24/12/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*11:10JST IIF Research Memo(10):既存事業の拡大を軸に新規事業展開を積極化し、成長スピードを加速させる(2)
■インターネットインフィニティー<6545>の中期的な経営方針
セグメント別の利益計画と成長戦略は以下のとおり。
(1) レコードブック事業
2028年3月期に売上高2,196百万円、営業利益809百万円を計画している。直近の稼働率回復状況に伴う稼働率の見通しの変更や、直営店のFC化の時期の変更に伴う直営店舗数の想定の見直しなどにより、売上高及び営業利益計画を上方修正した。「レコードブック」の出店戦略に関しては、FC加盟店の業績向上支援に注力することで、2店舗目・3店舗目の出店を促し、3〜4年後を目途にFCを中心に総店舗数を400店舗まで増店する計画である(2030年代には店舗数を約1,000店舗にする計画)。また、物件開発の課題を解決し、店舗数拡大を目指す。利用者数は足元で過去最高の月間利用者数を更新するなど、順調に増加している。利用者が増加するなかで稼働率を高位安定させるとともに、段階的に直営店をFC化することにより業務の効率化を図り、事業としての収益性も高める方針だ。
(2) Webソリューション事業
2028年3月期に売上高402百万円、営業利益132百万円を計画している。仕事と介護の両立支援サービスの導入企業数拡大に注力することで売上・利益成長を目指す。シルバーマーケティング支援及びメディカルソリューションに関しては、引き続きバリューチェーンの上流工程から関与することによって、案件単価の大型化と収益性の向上を目指す。
また、基盤となるケアマネジャーネットワーク強化のため、「ケアマネジメント・オンライン」の登録者増加施策を継続し、会員ネットワークの価値向上を図る。具体的には、業務支援ツールのブラッシュアップ、他企業とのタイアップ、介護保険法についての最新情報の発信など、ケアマネジャーにとってメリットのある情報やツールの提供を引き続き強化する方針だ。
Webソリューション事業については、売上高の計画を下方修正したが、これは新規事業の開発に注力するためだ。具体的には、レコードブック派生DXソリューション、中堅介護事業者向けDXソリューションなどの新規事業を開発していく。レコードブック派生DXソリューションでは、店舗で蓄積したデータを活用し、個人別に最適な運動プログラムを自動生成したり、同社の運動プログラムをレコードブック以外の介護施設へ販売する計画だ。中堅介護事業者向けDXソリューションでは、同社が蓄積してきた介護事業所運営ノウハウ、各種データ、ネットワークを活用し、介護事業者に対してシステム連携やコンサルティングサービスを提供していく。
(3) アクティブライフ事業
2028年3月期に売上高1,519百万円、営業利益161百万円を計画している。既存の福祉用具貸与事業を成長させながら、正光技建の構造改革により業績を拡大させる。正光技建に関しては、今後も売上拡大と収益性向上を追求していく。さらに、フルケアと正光技建の連携による住宅改修案件の増加と単価の上昇に注力する。住宅リフォーム事業を展開している正光技建の子会社化は、同社グループの事業ポートフォリオを介護保険外の領域へ分散させ、介護保険制度の改定に左右されにくい収益基盤を構築するというねらいもある。このほかにも、レコードブックX(クロス)などの新規事業も開発していく。レコードブックXでは、レコードブック利用者への福祉用具貸与・販売を提供することで、店舗の非滞在時間にも転倒骨折予防などの介護予防を推進し、健康寿命の延伸に貢献するとともに、介護費・医療費増大の課題解決を目指す。レコードブックXは現在、2店舗を出店しているが、2028年3月期までに75店舗に拡大する計画である。今後も新規事業開発やM&Aによって、さらなるサービスの多角化を目指す方針だ。
(4) 在宅サービス事業
2028年3月期に売上高2,175百万円、営業利益410百万円を計画している。既存サービスの利用者数増加により、売上・利益拡大を目指す。2022年12月に住宅型有料老人ホーム2施設を譲受したことにより、中重度の介護者へのサービスラインナップが強化・拡充されたが、多様化するニーズに寄り添うために今後も、M&A等を活用した新規事業所の開設や周辺事業の取り込みを図る。
(5) その他
将来的には、同社の介護サービス提供ノウハウを、アジアを中心とした海外へと展開することも視野に入れているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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■インターネットインフィニティー<6545>の中期的な経営方針
セグメント別の利益計画と成長戦略は以下のとおり。
(1) レコードブック事業
2028年3月期に売上高2,196百万円、営業利益809百万円を計画している。直近の稼働率回復状況に伴う稼働率の見通しの変更や、直営店のFC化の時期の変更に伴う直営店舗数の想定の見直しなどにより、売上高及び営業利益計画を上方修正した。「レコードブック」の出店戦略に関しては、FC加盟店の業績向上支援に注力することで、2店舗目・3店舗目の出店を促し、3〜4年後を目途にFCを中心に総店舗数を400店舗まで増店する計画である(2030年代には店舗数を約1,000店舗にする計画)。また、物件開発の課題を解決し、店舗数拡大を目指す。利用者数は足元で過去最高の月間利用者数を更新するなど、順調に増加している。利用者が増加するなかで稼働率を高位安定させるとともに、段階的に直営店をFC化することにより業務の効率化を図り、事業としての収益性も高める方針だ。
(2) Webソリューション事業
2028年3月期に売上高402百万円、営業利益132百万円を計画している。仕事と介護の両立支援サービスの導入企業数拡大に注力することで売上・利益成長を目指す。シルバーマーケティング支援及びメディカルソリューションに関しては、引き続きバリューチェーンの上流工程から関与することによって、案件単価の大型化と収益性の向上を目指す。
また、基盤となるケアマネジャーネットワーク強化のため、「ケアマネジメント・オンライン」の登録者増加施策を継続し、会員ネットワークの価値向上を図る。具体的には、業務支援ツールのブラッシュアップ、他企業とのタイアップ、介護保険法についての最新情報の発信など、ケアマネジャーにとってメリットのある情報やツールの提供を引き続き強化する方針だ。
Webソリューション事業については、売上高の計画を下方修正したが、これは新規事業の開発に注力するためだ。具体的には、レコードブック派生DXソリューション、中堅介護事業者向けDXソリューションなどの新規事業を開発していく。レコードブック派生DXソリューションでは、店舗で蓄積したデータを活用し、個人別に最適な運動プログラムを自動生成したり、同社の運動プログラムをレコードブック以外の介護施設へ販売する計画だ。中堅介護事業者向けDXソリューションでは、同社が蓄積してきた介護事業所運営ノウハウ、各種データ、ネットワークを活用し、介護事業者に対してシステム連携やコンサルティングサービスを提供していく。
(3) アクティブライフ事業
2028年3月期に売上高1,519百万円、営業利益161百万円を計画している。既存の福祉用具貸与事業を成長させながら、正光技建の構造改革により業績を拡大させる。正光技建に関しては、今後も売上拡大と収益性向上を追求していく。さらに、フルケアと正光技建の連携による住宅改修案件の増加と単価の上昇に注力する。住宅リフォーム事業を展開している正光技建の子会社化は、同社グループの事業ポートフォリオを介護保険外の領域へ分散させ、介護保険制度の改定に左右されにくい収益基盤を構築するというねらいもある。このほかにも、レコードブックX(クロス)などの新規事業も開発していく。レコードブックXでは、レコードブック利用者への福祉用具貸与・販売を提供することで、店舗の非滞在時間にも転倒骨折予防などの介護予防を推進し、健康寿命の延伸に貢献するとともに、介護費・医療費増大の課題解決を目指す。レコードブックXは現在、2店舗を出店しているが、2028年3月期までに75店舗に拡大する計画である。今後も新規事業開発やM&Aによって、さらなるサービスの多角化を目指す方針だ。
(4) 在宅サービス事業
2028年3月期に売上高2,175百万円、営業利益410百万円を計画している。既存サービスの利用者数増加により、売上・利益拡大を目指す。2022年12月に住宅型有料老人ホーム2施設を譲受したことにより、中重度の介護者へのサービスラインナップが強化・拡充されたが、多様化するニーズに寄り添うために今後も、M&A等を活用した新規事業所の開設や周辺事業の取り込みを図る。
(5) その他
将来的には、同社の介護サービス提供ノウハウを、アジアを中心とした海外へと展開することも視野に入れているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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