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11日の中国本土市場概況:3日ぶり反発、不動産セクターの上昇で上海は2000の大台を回復

注目トピックス 外国株

11日の中国本土市場は3営業日ぶりに反発。上海総合指数は前日比2.09ポイント高(+0.10%)の2001.16、深セン成分指数は同94.13ポイント高(+1.32%)の7212.57で取引を終えた。上海市場は不安定な展開が続いたが、終盤にプラス圏に浮上。上海総合指数はこの日、2000の大台を回復して取引を終了した。

ウエートの高い不動産セクターなどの大幅上昇が指数をサポート。前日の急落で売られ過ぎ感が強まったほか、大手デベロッパー万科Aの郁亮最高経営責任者(CEO)が流通市場から同社の株式を大量に取得したとの報道が好感された。また、金融緩和観測が高まっていることも支援材料。インフレ鈍化に加え、2月の貿易収支の悪化や同月の元建て新規貸出額が市場予想を下回ったことなどが金融緩和期待を強めた。

一方、人民元の一段安懸念や成長鈍化懸念が強まっていることが指数の上値を抑えた。また、マレーシア航空370便(ボーイング777-200型機)の行方不明事件に進展がないことも航空などの売り手掛かり。そのほか、中国人民銀行(中央銀行)が今日11日に大型売りオペを実施したことが流動性不足懸念をやや強めた。

セクター別では、アルコール飲料が上昇率トップに浮上。腐敗取締り強化に伴う業界の業績不振が終盤に入っているとの見方が支援材料となった。また、不動産セクターの大幅上昇を受けて、セメントなど建材関連も高い。一方、銀行セクターが続落。2月の元建て新規貸出が市場予想を下回ったことや、当局が不動産向けの貸出上限を設ける可能性を示唆したことが嫌気された。また、最近の上昇で高値警戒感が強まり、電気自動車の充電設備関連も大幅に下落した。



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