18日の香港市場概況:5日ぶり反発、ウクライナ不安の緩和や業績期待で
[14/03/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
18日の香港市場では主要指数のハンセン指数が5営業日ぶり反発となり、前日比109.55ポイント高(+0.51%)の21583.50で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同9.25ポイント高(+0.10%)の9342.28、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同26.47ポイント高(+0.67%)の3992.98だった。
香港市場は買い戻しが先行。ウクライナ南部クリミア自治共和国の住民投票を受けた欧米のロシアに対する経済制裁について、想定内の内容だったことから投資家心理が改善した。また、明日決算を控えたテンセント(00700/HK)が買われ、ハンセン指数の上昇を主導した。ただ、今晩にはロシアのプーチン大統領が議会演説を行う予定となっており、その内容を受けた欧米の反応が引き続き注目されている。様子見気分が強い中で、全般に上値の重い展開が続いた。
ハンセン指数の構成銘柄では、テンセントが5.76%高と大きく反発。足元で大きく下落した反動に加え、明日発表する決算への期待感から買い戻しが膨らんだ。また、前日に好決算を発表した華潤電力控股(00836/HK)が4.45%続伸した。このほか、レノボ(00992/HK)は1.45%上昇。来年の携帯電話の販売台数が倍増するとの見通しが報じられた。
半面、本土系不動産株が安い。中国海外発展(00688/HK)が1.30%安、華潤置地(01109/HK)が0.51%安で引けた。業界大手の万科企業が北京市で値下げ販売を行っているとの報道に加えて、浙江省でのデベロッパー破綻報道が嫌気された。この破綻企業の主要債権行と報じられた中国建設銀行(00939/HK)は0.40%値を落とした。
その他の個別銘柄では、中国南車(01766/HK)が13.11%上昇。鉄道車両の大口契約を受注したことが好感された。このほか、文化中国伝播(01060/HK)が4.55%反発。テンセントによる持ち株売却が伝わったが、前日の大幅安を受けて自律反発狙いの買いが先行した。一方、さえない決算を発表した龍源電力(00916/HK)が13.80%安と売り込まれた。
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