概況からBRICsを知ろう〜ロシア市場は3日ぶり反落、欧米の追加制裁などを警戒
[14/03/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 46567.23 +0.90%
昨日19日のブラジル市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日416.27ポイント高(+0.90%)の46567.23で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは46、値下がり24、変わらず3と買いが優勢。セクター別では、石油・ガスや公益が買われた半面、ヘルスケアや通信が安い。
朝方は軟調な展開を示したが、その後はプラス圏を回復した。好調な企業決算が買い安心感を与えた。統計によると、昨年10-12月期決算を発表した上場企業52社のうち、30社の業績が市場予想を上回ったという。また、NY原油先物の上昇を受け、石油・ガス関連も買われた。このほか、航空大手ゴル(GOLL4)も大幅高。アジアの航空会社3社と提携関係を結ぶ方向で交渉を進めていると報じられた。
【ロシア】MICEX指数 1319.02 -1.26%
19日のロシア市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比16.84ポイント安(-1.26%)の1319.02で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは21、値下がり29と売りが優勢となった。
不安定な展開。直近2日の急伸を受けて足元の過熱感が強まったほか、ロシアに対して欧米などが追加制裁に踏み切るとの観測が利益確定売りを加速させた。ウクライナ南部クリミア自治共和国を独立国家として承認したロシアに対し、欧州連合(EU)が今週20日に追加制裁を検討すると報じられた。また、オバマ米大統領は3月24日に開催する主要7カ国(G7)首脳会議でロシア制裁について議論する意向を示した。
【インド】SENSEX指数 21832.86 +0.001%
19日のインドSENSEX指数は横ばい。日本時間20日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果が発表されるとあり、警戒感から見送りムードが支配的になった。総選挙での政権交代期待やマクロ環境改善を受けた外国人機関投資家(FII)の買い意欲は依然として強いものの、米量的金融緩和の縮小が継続されるとの思惑が上値抑制要因に。また、季節要因に伴う業績不安や通貨ルピーの先高感などで、IT関連の一角が大幅下落となって指数を圧迫した。
【中国本土】上海総合指数 2021.73 -0.17%
19日の上海総合指数は反落。資金繰り悪化で経営破たんした不動産デベロッパーの興潤置業の救済について、中国人民銀行(中央銀行)が関与を否定したことが嫌気された。業界関係者は、信用リスクの高まりや中国経済の成長減速を受け、大型倒産案件の処理は容易ではないと指摘している。また、株式需給懸念も再燃。新規株式公開(IPO)審査が近く再開されるとの観測に加え、上場企業40社が計900億元のエクイティファイナンスを計画していると報じられた。
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昨日19日のブラジル市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日416.27ポイント高(+0.90%)の46567.23で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは46、値下がり24、変わらず3と買いが優勢。セクター別では、石油・ガスや公益が買われた半面、ヘルスケアや通信が安い。
朝方は軟調な展開を示したが、その後はプラス圏を回復した。好調な企業決算が買い安心感を与えた。統計によると、昨年10-12月期決算を発表した上場企業52社のうち、30社の業績が市場予想を上回ったという。また、NY原油先物の上昇を受け、石油・ガス関連も買われた。このほか、航空大手ゴル(GOLL4)も大幅高。アジアの航空会社3社と提携関係を結ぶ方向で交渉を進めていると報じられた。
【ロシア】MICEX指数 1319.02 -1.26%
19日のロシア市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比16.84ポイント安(-1.26%)の1319.02で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは21、値下がり29と売りが優勢となった。
不安定な展開。直近2日の急伸を受けて足元の過熱感が強まったほか、ロシアに対して欧米などが追加制裁に踏み切るとの観測が利益確定売りを加速させた。ウクライナ南部クリミア自治共和国を独立国家として承認したロシアに対し、欧州連合(EU)が今週20日に追加制裁を検討すると報じられた。また、オバマ米大統領は3月24日に開催する主要7カ国(G7)首脳会議でロシア制裁について議論する意向を示した。
【インド】SENSEX指数 21832.86 +0.001%
19日のインドSENSEX指数は横ばい。日本時間20日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果が発表されるとあり、警戒感から見送りムードが支配的になった。総選挙での政権交代期待やマクロ環境改善を受けた外国人機関投資家(FII)の買い意欲は依然として強いものの、米量的金融緩和の縮小が継続されるとの思惑が上値抑制要因に。また、季節要因に伴う業績不安や通貨ルピーの先高感などで、IT関連の一角が大幅下落となって指数を圧迫した。
【中国本土】上海総合指数 2021.73 -0.17%
19日の上海総合指数は反落。資金繰り悪化で経営破たんした不動産デベロッパーの興潤置業の救済について、中国人民銀行(中央銀行)が関与を否定したことが嫌気された。業界関係者は、信用リスクの高まりや中国経済の成長減速を受け、大型倒産案件の処理は容易ではないと指摘している。また、株式需給懸念も再燃。新規株式公開(IPO)審査が近く再開されるとの観測に加え、上場企業40社が計900億元のエクイティファイナンスを計画していると報じられた。
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