概況からBRICsを知ろう〜インド市場は続伸、東京などアジア株式相場の堅調推移も安心材料に
[14/03/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 49646.79 +3.50%
昨日27日のブラジル市場は急反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1681.18ポイント高(+3.50%)の49646.79で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは71、値下がり2とほぼ全面高。ヘルスケアを除くすべてのセクターが上昇し、中でも石油・ガスや公益に買いが集中した。
買いが先行した後は上げ幅を急速に拡大させ、引けまで高値圏で推移した。ボベスパ指数はこの日、昨年9月2日以来の上げ幅を記録。政権交代期待が高まっていることが国営大手などの買い手がかり。最新世論調査によると、ルセフ政権の政策に対する支持率は昨年12月の56%から3月の51%に低下したほか、政府への支持率も同43%から36%に下落したという。現政権が打ち出した一連の経済政策が国営企業の経営を悪化させているとみられ、市場関係者はルセフ政権の交代を望んでいると指摘された。
【ロシア】MICEX指数 1331.93 -1.29%
27日のロシア市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比17.46ポイント安(-1.29%)の1331.93で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは13、値下がり34、変わらず3と売りが優勢となった。
朝方はいったんプラス圏を回復したが、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。ウクライナ問題をめぐる欧米の追加制裁が、低迷しているロシア経済にさらなる打撃を与えるとの懸念が圧迫材料。ブルームバーグがまとめた調査では、今年のロシアの成長予想が従来の2.2%から1.2%に下方修正された。また、世界銀行は、欧米が追加制裁を決定してウクライナ情勢が一段と緊迫した場合、ロシア経済が2014年に1.8%のマイナス成長に転落すると予測した。
【インド】SENSEX指数 22214.37 +0.54%
27日のインドSENSEX指数は続伸。海外株高で高く寄り付いた後も堅調な地合いを維持。この日は先物の最終売買日となるが、投機筋がショートカバーの動きを強めたと伝わった。また、東京などアジア株式相場の一角がしっかりと推移したことも安心材料となり、幅広い銘柄に物色の矛先が集中。中でも個別で好材料の出た国営最大手インドステイト銀行が急伸して指数の上げをけん引した。半面、足元の通貨ルピー高を受け、ITや製薬など輸出関連株はさえない動きだった。
【中国本土】上海総合指数 2046.59 -0.83%
27日の上海総合指数は続落。後場にプラス圏を回復する場面もあったが、引けにかけて再び売りに押された。軟調な経済指標を受けて景気減速懸念が再燃。国家統計局がこの日発表した1-2月の工業セクター利益は前年同期比9.4%増と、増加率は前年通期の12.2%を下回った。また、中国人民銀行(中央銀行)が520億元規模の資金吸収オペを実施したことで流動性不安がくすぶったほか、新規株式公開(IPO)の早期再開観測が需給懸念につながった。
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昨日27日のブラジル市場は急反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1681.18ポイント高(+3.50%)の49646.79で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは71、値下がり2とほぼ全面高。ヘルスケアを除くすべてのセクターが上昇し、中でも石油・ガスや公益に買いが集中した。
買いが先行した後は上げ幅を急速に拡大させ、引けまで高値圏で推移した。ボベスパ指数はこの日、昨年9月2日以来の上げ幅を記録。政権交代期待が高まっていることが国営大手などの買い手がかり。最新世論調査によると、ルセフ政権の政策に対する支持率は昨年12月の56%から3月の51%に低下したほか、政府への支持率も同43%から36%に下落したという。現政権が打ち出した一連の経済政策が国営企業の経営を悪化させているとみられ、市場関係者はルセフ政権の交代を望んでいると指摘された。
【ロシア】MICEX指数 1331.93 -1.29%
27日のロシア市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比17.46ポイント安(-1.29%)の1331.93で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは13、値下がり34、変わらず3と売りが優勢となった。
朝方はいったんプラス圏を回復したが、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。ウクライナ問題をめぐる欧米の追加制裁が、低迷しているロシア経済にさらなる打撃を与えるとの懸念が圧迫材料。ブルームバーグがまとめた調査では、今年のロシアの成長予想が従来の2.2%から1.2%に下方修正された。また、世界銀行は、欧米が追加制裁を決定してウクライナ情勢が一段と緊迫した場合、ロシア経済が2014年に1.8%のマイナス成長に転落すると予測した。
【インド】SENSEX指数 22214.37 +0.54%
27日のインドSENSEX指数は続伸。海外株高で高く寄り付いた後も堅調な地合いを維持。この日は先物の最終売買日となるが、投機筋がショートカバーの動きを強めたと伝わった。また、東京などアジア株式相場の一角がしっかりと推移したことも安心材料となり、幅広い銘柄に物色の矛先が集中。中でも個別で好材料の出た国営最大手インドステイト銀行が急伸して指数の上げをけん引した。半面、足元の通貨ルピー高を受け、ITや製薬など輸出関連株はさえない動きだった。
【中国本土】上海総合指数 2046.59 -0.83%
27日の上海総合指数は続落。後場にプラス圏を回復する場面もあったが、引けにかけて再び売りに押された。軟調な経済指標を受けて景気減速懸念が再燃。国家統計局がこの日発表した1-2月の工業セクター利益は前年同期比9.4%増と、増加率は前年通期の12.2%を下回った。また、中国人民銀行(中央銀行)が520億元規模の資金吸収オペを実施したことで流動性不安がくすぶったほか、新規株式公開(IPO)の早期再開観測が需給懸念につながった。
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