概況からBRICsを知ろう〜中国本土市場は反落、朝方は買いが先行も資金吸収オペを実施で流動性懸念が強まる
[14/04/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 51408.21 -0.57%
3日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比292.84ポイント安(-0.57%)の51408.21で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは19、値下がり53、変わらず1と売りが優勢。セクター別では、石油・ガスや金融が売られた半面、ヘルスケアや素材が安い。
朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その勢いは続かなかった。前日の急反発を受けた反動から幅広い銘柄に利益確定売りが広がった。また、ブラジル中央銀行が利上げに踏み切ったことも圧迫材料。中銀は日本時間3日早朝、市場予想通り政策金利(セリック金利)を0.25%引き上げ、11.00%とした。インフレ率が予想以上に拡大していることが利上げの背景。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新の週間調査では、2014年末時点の拡大消費者物価指数(IPCA)が6.3%になると予測された。これは政府が設定した目標中間値4.5%を大幅に上回る。
【ロシア】MICEX指数 1366.04 -0.53%
3日のロシア市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比7.29ポイント安(-0.53%)の1366.04で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは18、値下がり30、変わらず2と売りが優勢となった。
買いが先行した後はしばらく底堅い展開を示したが、後半にマイナス圏に転落した。ロシア軍がウクライナとの国境付近で部隊を増強していることについて、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長が、ウクライナへのさらなる介入があれば、「歴史的なミスを犯すことになる」と警告したことが警戒された。欧米が近く追加制裁を加えるとの観測からロシア売りが再燃した。
【インド】SENSEX指数 22509.07 -0.19%
3日のインドSENSEX指数は小幅に7営業日ぶり反落。海外株高の流れを受けて寄り付きは堅調。ただ、相場は連日で過去最高値を更新してきたとあり、さすがに利益確定売りが優勢になった。とはいえ、SENSEX指数は22400台近辺では下げ渋り、引けにかけて急速に下げ幅を縮小。外国人投資家をけん引役にしたポジティブなモメンタムは維持されているようで、市場からは「調整が入っても短期間で終わる」との強気論が出ている。
【中国本土】上海総合指数 2043.70 -0.74%
3日の上海総合指数は反落。国務院(内閣に相当)が前日夜に景気対策を発表したことを受け、朝方は買いが先行。旧市街の再開発や鉄道投資の加速といった方針が示されたことで、建設や鉄道など関連セクターに物色の矛先が向かった。ただ、中国人民銀行(中央銀行)がこの日、計900億元の資金吸収オペを実施したことが流動性懸念を強めた。また、週末から清明節休暇(5-7日)に入るとあり、ポジション調整売り圧力も高まった。
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3日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比292.84ポイント安(-0.57%)の51408.21で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは19、値下がり53、変わらず1と売りが優勢。セクター別では、石油・ガスや金融が売られた半面、ヘルスケアや素材が安い。
朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その勢いは続かなかった。前日の急反発を受けた反動から幅広い銘柄に利益確定売りが広がった。また、ブラジル中央銀行が利上げに踏み切ったことも圧迫材料。中銀は日本時間3日早朝、市場予想通り政策金利(セリック金利)を0.25%引き上げ、11.00%とした。インフレ率が予想以上に拡大していることが利上げの背景。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新の週間調査では、2014年末時点の拡大消費者物価指数(IPCA)が6.3%になると予測された。これは政府が設定した目標中間値4.5%を大幅に上回る。
【ロシア】MICEX指数 1366.04 -0.53%
3日のロシア市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比7.29ポイント安(-0.53%)の1366.04で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは18、値下がり30、変わらず2と売りが優勢となった。
買いが先行した後はしばらく底堅い展開を示したが、後半にマイナス圏に転落した。ロシア軍がウクライナとの国境付近で部隊を増強していることについて、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長が、ウクライナへのさらなる介入があれば、「歴史的なミスを犯すことになる」と警告したことが警戒された。欧米が近く追加制裁を加えるとの観測からロシア売りが再燃した。
【インド】SENSEX指数 22509.07 -0.19%
3日のインドSENSEX指数は小幅に7営業日ぶり反落。海外株高の流れを受けて寄り付きは堅調。ただ、相場は連日で過去最高値を更新してきたとあり、さすがに利益確定売りが優勢になった。とはいえ、SENSEX指数は22400台近辺では下げ渋り、引けにかけて急速に下げ幅を縮小。外国人投資家をけん引役にしたポジティブなモメンタムは維持されているようで、市場からは「調整が入っても短期間で終わる」との強気論が出ている。
【中国本土】上海総合指数 2043.70 -0.74%
3日の上海総合指数は反落。国務院(内閣に相当)が前日夜に景気対策を発表したことを受け、朝方は買いが先行。旧市街の再開発や鉄道投資の加速といった方針が示されたことで、建設や鉄道など関連セクターに物色の矛先が向かった。ただ、中国人民銀行(中央銀行)がこの日、計900億元の資金吸収オペを実施したことが流動性懸念を強めた。また、週末から清明節休暇(5-7日)に入るとあり、ポジション調整売り圧力も高まった。
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