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15日の香港市場では主要指数のハンセン指数が大幅反落となり、前日比367.54ポイント安（-1.60％）の22671.26で取引を終えた。H株指数（本土企業株で構成）は同215.28ポイント安（-2.10％）の10028.74、レッドチップ指数（中資企業株で構成）は同93.82ポイント安（-2.16％）の4253.77だった。

ハンセン指数はじりじりと下げ幅を拡大し、終値で4営業日ぶりに節目の23000を割り込んだ。中国人民銀行（中央銀行）がこの日、今年2月以来となる大型の資金吸収オペを実施したことが警戒材料。また、人民銀発表の3月マネーサプライM2が市場予想を下回る伸びにとどまったことで、中国経済の先行き懸念が浮上した。翌16日には1-3月期の中国国内総生産（GDP）が発表されるとあり、イベント前の利食い圧力が強まった。

人民銀が発表した3月金融統計では、人民元建て新規融資が1兆500億元となり、市場予想の1兆元をやや上回った。ただ、マネーサプライM2の伸び率は前年同期比12.1％と市場予想の13.0％を下回り、2001年以来の低水準にとどまった。M2の伸び鈍化は、人民銀による融資引き締めに加えて、実体経済の予想以上の悪化を示唆しているとの見方も示されている。なお、中国は今年のマネーサプライM2伸び率の目標値を13.0％に設定している。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安。中でも香港証券取引所（00388/HK）が5.27％反落した。上海との相互取引開始を手掛かりとした買いで連日上昇していたとあり、利益確定売りが進んだ。また、テンセント（00700/HK）が1.90％値を落とし、指数の下げを主導。前日には「民営銀行の設立で当局の認可を取得」と報じられたが、同社はこれを否定している。

ハンセン銘柄以外では、比亜迪（01211/HK）が6.95％安と大きく下落。3月の新車販売台数が前年同月比で24％減少したと発表している。半面、業績改善への期待感からセメントセクターの一角が高い。亜洲セメント（00743/HK）などが1-3月期に大幅増益となる見通しを示したことが支援材料。その亜洲セメントは3.12％値を上げた。



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