24日の香港市場概況:反発も上値は重い、本格化する企業決算を見極めへ
[14/04/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
24日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発となり、前日比53.16ポイント高(+0.24%)の22562.80で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同35.00ポイント高(+0.35%)の9940.63、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同3.04ポイント高(+0.07%)の4164.91だった。
ハンセン指数は総じて堅調に推移。前日に約2週間半ぶりの安値を付けた後とあり、自律反発狙いの買いが入った。ただ、新規の買い材料に乏しいことに加え、企業業績を見極めたいとの思惑もあって上値は重く、朝方にはマイナス圏に沈む場面も見られた。香港市場は今週から本土系銘柄の決算発表が本格化しており、本日大引け後には4大国有銀行の先陣を切って中国銀行(03988/HK)が1-3月期の業績を明らかにする予定となっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系の通信2銘柄が明暗を分けた。中国聯通(00762/HK)が3.80%高となる一方、中国移動(00941/HK)は0.36%続落。中国移動にはさえない決算を嫌気した売りが継続し、一部では中国聯通への乗り換えが進んだとみられている。中国聯通を巡っては、米テスラ・モーターズとの提携が伝わったことも引き続き支援材料。
このほか、イースター連休明けに急落した華潤電力控股(00836/HK)や華潤置地(01109/HK)など華潤グループの系列会社が買い戻された。また、テンセント(00700/HK)が後場に持ち直し、0.66%高で終了。中国の蘇州市(江蘇省)で市内タクシーに対し、同社の出資する配車アプリの使用禁止が通達されたとの報道が朝方の弱気材料となっていた。
ハンセン銘柄以外では、国美電器(00493/HK)が4.90%上昇。1-3月期決算で大幅増益となる見通しを示したことが素直に好感された。ゴールドマン・サックス(GS)では増益予想を受け、「バイ」のレーティングを継続している。このほか、中国民生銀行(01988/HK)が0.64%値上がり。香港証券取引所(00388/HK)と商品取引サービスで提携すると伝わった。
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