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概況からBRICsを知ろう〜中国本土市場は値ごろ感からの買い戻しで5日ぶり反発

注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 51838.61 +0.89%
昨日29日のブラジル市場は3営業日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比454.93ポイント高(+0.89%)の51838.61で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは48、値下がり23、変わらず2と買いが優勢。通信を除くすべてのセクターが上昇し、中でもヘルスケアや金融に買いが集中した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。政権交代への期待が高まっていることがブラジル中央電力(ELET3)やペトロブラス(PETR3)など国営大手の物色手がかり。最新世論調査によると、ルセフ政権の支持率は昨年12月の43.7%から2月の37%に低下したという。また、ルセフ大統領の支持率も55%から47.9%まで落ち込んだ。国営企業の業績悪化が現政権の失策だとの見方が多いことが背景にある。

【ロシア】MICEX指数 1304.78 +0.43%
29日のロシア市場は小幅続伸。主要指標のMICEX指数は前日比5.65ポイント高(+0.43%)の1304.78で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは26、値下がり21、変わらず3と買いが優勢となった。

プラス圏で推移した後はいったん利益確定売りに押されたが、終盤に買い戻された。米政府が追加した対露制裁が予想より軽いとの見方が買い安心感を与えた。米政府が発表した17社の制裁企業リストの中に上場企業が含まれていないほか、石油大手ロスネフチ(ROSN)のイーゴリ・セーチン最高経営責任者(CEO)が制裁リストに追加されたものの、ロスネフチが対象外だと説明された。

【インド】SENSEX指数 22466.19 -0.73%
29日のインドSENSEX指数は3営業日続落。小幅高で寄り付いた後はマイナス圏に転落し、その後は狭いレンジでもみ合った。外国人投資家(FII)の買い越し額が縮小していることを受け、銀行や金属、電力など優良銘柄に売り圧力が高まった。また、外資の出資比率の引き上げをめぐり、当局が29日にHDFC銀行(HDFCB)のトップと会談するため、会談の内容を見極めたいとのムードも強まった。ただ、堅調な成長見通しが下支えとなり、指数の下値は限定的だった。

【中国本土】上海総合指数 2020.34 +0.84%
29日の上海総合指数は5営業日ぶり反発。前場はもみ合ったが、終盤に上げ幅を拡大させた。新規株式公開(IPO)再開を控えた需給面での警戒感が朝方の警戒材料に。ただ、連日の下落で値ごろ感が強まり、幅広い銘柄に買い戻しが広がった。また、「長江経済ベルト」構想が打ち出されたことも支援材料。同構想は、雲南、重慶、江蘇、上海など長江の上流から下流までに位置する11省市をカバーするもので、約6億人が同地域の発展で恩恵を受けるとみられている。



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