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12日の香港市場概況:大幅に3日続伸、本土株高を好感して約1週間ぶりに22000回復

注目トピックス 外国株

12日の香港市場では主要指数のハンセン指数が大幅に3営業日続伸となり、前営業日比398.62ポイント高(+1.82%)の22261.61で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同143.27ポイント高(+1.48%)の9827.85、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同45.37ポイント高(+1.12%)の4112.57だった。

ハンセン指数はウクライナ情勢への警戒感もあって朝方こそ伸び悩んだが、後場には一段高となり、終値で今月2日以来、約1週間ぶりに22000台を回復した。この日の中国本土市場が資本市場改革への期待感から上げ幅を広げたことが支援材料。後場には上昇率が2%を超え、ほぼ全面高での推移となった。ただ、節目の22000台を回復した後は戻り売りなどに上値を抑えられたほか、翌13日に中国経済指標の発表を控えて買い一巡後には様子見気分も強まった。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高。なかでもテンセント(00700/HK)が5.26%高で値上がり率1位となった。今週14日に発表する四半期決算への期待から買い戻された。また、翌15日は株式分割の発効日に当たり、投資家層のすそ野が拡大するとみられている。また、値ごろ感の出ていた香港系不動産セクターも買いを集めた。

一方、本土系通信セクターは指数をアンダーパフォームした。中国聯通(00762/HK)が0.16%高、中国移動(00941/HK)が0.87%高で取引を終えた。中国政府が10日付で通信料金の自由化に踏み切ったことを受け、市場競争が激化するとの懸念につながった。

ハンセン銘柄以外では、新疆新キン鉱業(03833/HK)が8.67%続伸。国際ニッケル相場の大幅な上昇が買い手掛かり。ニッケル相場を巡っては、ウクライナ情勢の緊迫化に加え、ヴァーレの一部生産停止で供給懸念が浮上している。一方、株主割当増資の実施を発表した統一企業中国(00220/HK)が7.10%値を落とした。



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