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16日の中国本土市場概況:小反発、不安定な値動きも安値圏では値ごろ感から買い戻し

注目トピックス 外国株

16日の中国本土市場は小反発。上海総合指数は前日比1.53ポイント高(+0.08%)の2026.50、深セン成分指数は同28.40ポイント高(+0.39%)の7242.17で取引を終えた。

上海総合指数は不安定な値動きとなった。中国の景気減速や新規株式公開(IPO)再開による需給悪化への警戒感が持続。後場には、ベンチャー企業向け株式市場「創業板」が3%を超える大幅安となったことで下値を切り下げる場面があった。ただ、景気対策への期待もくすぶるほか、指数が節目の2000に近づく場面では値ごろ感も意識されたもよう。その後は再び下げ幅を縮小し、結局小高い水準でこの日の取引を終えた。

足元では景気減速を示す指標の発表が続いている。15日発表の4月電力消費量は前年同月比4.6%増となり、伸び率は前月の7.2%から大きく鈍化した。電力消費量は「李克強指数」の構成項目でもあり、その鈍化は景気の減速を映したものと指摘されている。また、銀行当局は同日、国内商業銀行の不良債権比率が3月末時点で1.04%だったと発表。これは約3年ぶりの高水準となる。

セクター別では、山東墨龍(002490/CH)など石油・ガス設備関連が高い。同社製品の一部がシェールガス採掘の現場で大量に使用されているとの経営陣の発言が好感された。半面、中信証券(600030/CH)が2%超下げるなど、証券が総じて軟調だった。当局がオンライン金融サービス関連の新規事業開発を奨励するなど、一連の支援方針を発表したが特段の買い材料にはならなかった。



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