概況からBRICsを知ろう〜ロシア市場は続伸、ウクライナ国境ロシア軍の撤退指示を好感
[14/05/20]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 53353.10 -1.15%
昨日19日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前営業日比622.66ポイント安(-1.15%)の53353.10で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは14、値下がり56、変わらず1と売りが優勢。通信を除くすべてのセクターが下落し、中でも素材や資本財に売りが集中した。
売りが先行した後も下げ幅を急速に拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。成長見通しの下方修正が警戒材料。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に週間ベースで実施した最新調査(5月19日実施分)では、2014年の成長見通しが前回の1.69%から1.62%に引き下げられた。同年末の拡大消費者物価指数(IPCA)予想は前回の6.39%から6.43%に上方修正された。3月の小売売上高が予想外に減少したことなどが成長率の下方修正の理由として挙げられた。
【ロシア】MICEX指数 1413.85 +1.55%
19日のロシア市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比21.55ポイント高(+1.55%)の1413.85で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは44、値下がり5、変わらず1と買いが優勢となった。
横ばいで寄り付いた後は上げ幅を急速に拡大させ、終盤に入ると買いが一段と加速した。ウクライナ情勢の緊迫化懸念が後退したことが支援材料となり、ロシア株のほか、通貨ルーブルも米ドルとユーロで構成される通貨バスケットに対して上昇し、1月23日以来の高水準を記録。ロシア政府は19日、ウクライナ国境付近3カ所で演習しているロシア軍に対し、撤退するよう指示した。春季の軍事演習が完了したためだと説明された。これにより、5月25日のウクライナ大統領選挙までにロシア軍が干渉する公算が小さいとみられている。
【インド】SENSEX指数 24363.05 +1.00%
19日のインドSENSEX指数は3日続伸。利益確定売りに押される場面もあったが、その後は再び買い戻された。政権交代の実現により、政策期待が高まった格好。電力やインフラ関連の一角に買いが集中し、指数の上昇をけん引した。最大野党インド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ氏は5月21日にも首相に就任する予定で、一連の景気対策や構造改革がこれから相次いで発表されると期待されている。また、外国人投資家(FII)の買い越しが続いていることも支援材料。
【中国本土】上海総合指数 2005.18 -1.05%
19日の上海総合指数は反落。一時は取引時間中としては約3週間ぶりに、2000台を割り込む場面もあった。証券当局が約半年ぶりに、新規株式公開(IPO)申請の受理を再開したとの報道を受け、需給面での警戒感が浮上。また、国家統計局が発表した住宅価格統計で価格の伸びが鈍化したことから、不動産市況の先行き不安が強まった。さらには金融当局が前週末、銀行間取引に対する監督を強化する方針を示したことが一部で流動性懸念を誘った。
<FA>
昨日19日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前営業日比622.66ポイント安(-1.15%)の53353.10で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは14、値下がり56、変わらず1と売りが優勢。通信を除くすべてのセクターが下落し、中でも素材や資本財に売りが集中した。
売りが先行した後も下げ幅を急速に拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。成長見通しの下方修正が警戒材料。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に週間ベースで実施した最新調査(5月19日実施分)では、2014年の成長見通しが前回の1.69%から1.62%に引き下げられた。同年末の拡大消費者物価指数(IPCA)予想は前回の6.39%から6.43%に上方修正された。3月の小売売上高が予想外に減少したことなどが成長率の下方修正の理由として挙げられた。
【ロシア】MICEX指数 1413.85 +1.55%
19日のロシア市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比21.55ポイント高(+1.55%)の1413.85で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは44、値下がり5、変わらず1と買いが優勢となった。
横ばいで寄り付いた後は上げ幅を急速に拡大させ、終盤に入ると買いが一段と加速した。ウクライナ情勢の緊迫化懸念が後退したことが支援材料となり、ロシア株のほか、通貨ルーブルも米ドルとユーロで構成される通貨バスケットに対して上昇し、1月23日以来の高水準を記録。ロシア政府は19日、ウクライナ国境付近3カ所で演習しているロシア軍に対し、撤退するよう指示した。春季の軍事演習が完了したためだと説明された。これにより、5月25日のウクライナ大統領選挙までにロシア軍が干渉する公算が小さいとみられている。
【インド】SENSEX指数 24363.05 +1.00%
19日のインドSENSEX指数は3日続伸。利益確定売りに押される場面もあったが、その後は再び買い戻された。政権交代の実現により、政策期待が高まった格好。電力やインフラ関連の一角に買いが集中し、指数の上昇をけん引した。最大野党インド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ氏は5月21日にも首相に就任する予定で、一連の景気対策や構造改革がこれから相次いで発表されると期待されている。また、外国人投資家(FII)の買い越しが続いていることも支援材料。
【中国本土】上海総合指数 2005.18 -1.05%
19日の上海総合指数は反落。一時は取引時間中としては約3週間ぶりに、2000台を割り込む場面もあった。証券当局が約半年ぶりに、新規株式公開(IPO)申請の受理を再開したとの報道を受け、需給面での警戒感が浮上。また、国家統計局が発表した住宅価格統計で価格の伸びが鈍化したことから、不動産市況の先行き不安が強まった。さらには金融当局が前週末、銀行間取引に対する監督を強化する方針を示したことが一部で流動性懸念を誘った。
<FA>