概況からBRICsを知ろう〜ブラジル市場は小反落、消費者信頼感指数の低下などが足かせ
[14/05/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 52626.41 -0.34%
先週末23日のブラジル市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比179.81ポイント安(-0.34%)の52626.41で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは25、値下がり43、変わらず3と売りが優勢。セクター別では、消費財や金融が売られた半面、消費者サービスや公益が高い。
前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に下げ幅を拡大させた。消費者信頼感指数の低下が小売りなど内需関連の売り材料。ゼツリオ・バルガス財団(FGV)は23日、5月の消費者信頼感指数が102.8となり、前月の106.3を下回ったと発表した。これは2009年4月以来の低水準を記録し、消費意欲の低下が浮き彫りになっていると指摘された。
【ロシア】MICEX指数 1438.98 +0.59%
23日のロシア市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比8.44ポイント高(+0.59%)の1438.98で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは30、値下がり20と買いが優勢となった。
横ばいで寄り付いた後はしばらくマイナス圏で推移したが、その後は買い戻された。ウクライナ情勢の沈静化が買い安心感を与えた。ロシア株のほか、通貨ルーブルはこの日、米ドルとユーロで構成する通貨バスケットに対しても上昇。プーチン大統領は25日、ウクライナ国民の意思を尊重し、親欧州連合(EU)派の新政権と協力関係を築く方針を示した。また、ロシアがウクライナ情勢の沈静化を望んでいることにも言及。これに対し、カーニー米大統領報道官は同日、「ウクライナの選挙結果を受け入れるロシアの姿勢を歓迎する」と発言した。
【インド】SENSEX指数 24693.35 +1.31%
23日のインドSENSEX指数は続伸。中盤に売り優勢となる場面もあったが、終盤に買い戻された。インフラ整備の加速期待が支援材料。高速道路の整備遅れを解消させるため、国道庁(NHAI)がデベロッパーに対し、保険料の支払時期を延期させることを検討していると報じられた。また、国道庁が9つの高速道路整備プロジェクトを新たに承認すると見込まれている。ほかに、26日のモディ氏の首相就任に伴い、景気対策が相次いで発表されるとの期待も高まった。
【中国本土】上海総合指数 2034.57 +0.66%
23日の上海総合指数は反発。景気の先行きに対する慎重な見方もあり、午前は前日終値をはさんで上下にもみ合ったが、後場には買いが優勢となった。政府系投資会社による国有銀行株の買い支え観測や値ごろ感を手掛かりに、銀行株に徐々に買いが膨らんだ。また、住宅購入制限の緩和観測で不動産株が買われたほか、景気対策への期待感もじわりと広がった。中国の税関総署はこの日、貿易拡大に向けた20項目の政策指針を発表している。
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先週末23日のブラジル市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比179.81ポイント安(-0.34%)の52626.41で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは25、値下がり43、変わらず3と売りが優勢。セクター別では、消費財や金融が売られた半面、消費者サービスや公益が高い。
前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に下げ幅を拡大させた。消費者信頼感指数の低下が小売りなど内需関連の売り材料。ゼツリオ・バルガス財団(FGV)は23日、5月の消費者信頼感指数が102.8となり、前月の106.3を下回ったと発表した。これは2009年4月以来の低水準を記録し、消費意欲の低下が浮き彫りになっていると指摘された。
【ロシア】MICEX指数 1438.98 +0.59%
23日のロシア市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比8.44ポイント高(+0.59%)の1438.98で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは30、値下がり20と買いが優勢となった。
横ばいで寄り付いた後はしばらくマイナス圏で推移したが、その後は買い戻された。ウクライナ情勢の沈静化が買い安心感を与えた。ロシア株のほか、通貨ルーブルはこの日、米ドルとユーロで構成する通貨バスケットに対しても上昇。プーチン大統領は25日、ウクライナ国民の意思を尊重し、親欧州連合(EU)派の新政権と協力関係を築く方針を示した。また、ロシアがウクライナ情勢の沈静化を望んでいることにも言及。これに対し、カーニー米大統領報道官は同日、「ウクライナの選挙結果を受け入れるロシアの姿勢を歓迎する」と発言した。
【インド】SENSEX指数 24693.35 +1.31%
23日のインドSENSEX指数は続伸。中盤に売り優勢となる場面もあったが、終盤に買い戻された。インフラ整備の加速期待が支援材料。高速道路の整備遅れを解消させるため、国道庁(NHAI)がデベロッパーに対し、保険料の支払時期を延期させることを検討していると報じられた。また、国道庁が9つの高速道路整備プロジェクトを新たに承認すると見込まれている。ほかに、26日のモディ氏の首相就任に伴い、景気対策が相次いで発表されるとの期待も高まった。
【中国本土】上海総合指数 2034.57 +0.66%
23日の上海総合指数は反発。景気の先行きに対する慎重な見方もあり、午前は前日終値をはさんで上下にもみ合ったが、後場には買いが優勢となった。政府系投資会社による国有銀行株の買い支え観測や値ごろ感を手掛かりに、銀行株に徐々に買いが膨らんだ。また、住宅購入制限の緩和観測で不動産株が買われたほか、景気対策への期待感もじわりと広がった。中国の税関総署はこの日、貿易拡大に向けた20項目の政策指針を発表している。
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