27日の香港市場概況:小幅続落、手掛かりに乏しく商いも低調
[14/05/27]
提供元:株式会社フィスコ
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27日の香港市場では主要指数のハンセン指数が小幅続落となり、前日比18.88ポイント安(-0.08%)の22944.30で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同43.63ポイント安(-0.43%)の10082.85、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同6.89ポイント安(-0.16%)の4301.08だった。
ハンセン指数はほぼ終日マイナス圏で推移。前日の米国市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、利益確定売りが先行した。また、大統領選を終えたウクライナの東部で26日、軍と親ロシア派が激しく衝突したとの報道も市場心理を冷やした。ただ、中国の景気対策への期待感も根強い中で売り急ぐ動きは見られず、底堅く推移した。商いは引き続き低調で、メインボードの売買代金は424億HKドルと、今年3番目の低水準だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、百麗国際(01880/HK)が2.18%安。同社が前日大引け後に発表した2014年2月期の通期決算は前年比1%増益にとどまった。このほか、中国建設銀行(00939/HK)など本土系銀行株が軟調だった。4大国有銀行の月間の人民元建て新規融資が25日時点で、1300億元(2兆円強)にとどまっていると伝わった。
半面、レノボ(00992/HK)が1.35%上昇。先週に好決算を発表して以降、堅調な値動きを維持している。このほか、指数ウエートの大きいHSBC(00005/HK)や和記黄埔(00013/HK)が上昇して相場を下支えた。
ハンセン銘柄以外では、香港系の小売セクターが安い。莎莎国際(00178/HK)が3.79%安、周大福珠宝(01929/HK)が3.22%安で引けた。中国本土から香港への個人旅行について、香港政府が政策の見直しを検討していると報じられた。マナー問題などを理由に本土観光客のデモが起きるなど、香港内で反発が強まっていることが背景にある。
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