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概況からBRICsを知ろう〜インド市場は反落、足元の過熱感から利益確定売りが優勢に

注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 52172.36 -1.44%
昨日27日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比760.55ポイント安(-1.44%)の52172.36で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは10、値下がり59、変わらず2と売りが優勢。全セクターが下落し、中でも公益や消費財に売りが集中した。

朝方は堅調な値動きを示したが、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。アジア経済の下押し圧力がかなり強いとの中国・李克強首相の発言が嫌気され、鉄鉱石大手ヴァーレ(VALE3)など大型資源銘柄に売りが集中。また、国内の成長鈍化懸念も電力関連の売り手がかりとなった。

【ロシア】MICEX指数 1417.32 -2.21%
27日のロシア市場は3営業日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比32.04ポイント安(-2.21%)の1417.32で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは6、値下がり44と売りが優勢となった。

横ばいで寄り付いた後は売りに押され、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。ウクライナ東部の親ロシア派武装集団が占拠していたドネツク空港での戦闘で民間人2人を含む計40人が死亡したことが警戒された。ウクライナ軍が戦闘機などを投入して制圧に乗り出したことで多数の死者が出した。セルゲイ・ラブロフ露外相は、いかなる過激行為も「重大な過ち」だと発言した。

【インド】SENSEX指数 24549.51 -0.68%
27日のインドSENSEX指数は反落。小幅高で寄り付いたものの、利益確定売りに押された。指数は過去最高値圏で推移しており、足元の過熱感から売りが広がった。インド市場は今年2月から約20%上昇しており、割高との見方が浮上。26日の国内外投資家の売買動向では、外国人投資家(FII)が売り越しに転じたほか、国内投資家(DII)が2営業日連続で売り越した。また、1-3月期の国内総生産(GDP)などが今週30日に発表されるため、積極的な買いも手控えられた。

【中国本土】上海総合指数 2034.57 -0.34%
27日の上海総合指数は3営業日ぶり反落。総じて軟調に推移。国内で景気の減速や不動産市況の悪化に対する懸念が根強い中、利益確定売りが優勢となった。また、地政学リスクへの警戒感も強まったもよう。中国とベトナムとの緊張が高まっているほか、ウクライナ東部では26日、軍と親ロシアが激しく衝突したと伝わった。ただ、売り急ぐ動きは見られず、取引時間中にはプラス圏に浮上する場面も。景気対策への思惑が引き続き相場の下支えとなった。



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