28日の香港市場概況:3日ぶり反発、米中株高を受けて1カ月半ぶり高値
[14/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
28日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日ぶり反発となり、前日比135.73ポイント高(+0.59%)の23080.03で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同115.17ポイント高(+1.14%)の10198.02、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同15.53ポイント高(+0.36%)の4316.61だった。
ハンセン指数は終日堅調に推移。終値で4月10日以来、約1カ月半ぶりの高値で引けた。前日の米株高やこの日の中国本土株の上昇が追い風要因。前場中盤には節目の23000を突破し、上げ幅を広げた。ただ、後場には買いが一巡し、再び伸び悩んだ。香港内部で本土観光客の制限観測が浮上していることや、中国経済の先行き不透明感もくすぶる中で、節目回復による利益確定売り圧力が強まったとみられる。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国人寿保険(02628/HK)が2.95%上昇。この日の中国本土株が上昇して午前の取引を終えたことや、株価の出遅れ感が買い手掛かりとなった。このほか、中国石油化工(00386/HK)が1.57%値を上げた。傘下の儀征化繊(01033/HK)が株式取引を一時停止したことで再編への思惑が浮上したもよう。
半面、サンズ・チャイナ(01928/HK)が2.06%下落。大株主の米ファンドが保有する同社株を全て売却するとの報道が嫌気された。また、百麗国際(01880/HK)が3.23%安と大きく続落。さえない決算が引き続き売り材料視されたほか、今年の既存店売上高が前年並みにとどまるとの幹部発言も警戒された。
ハンセン銘柄以外では、浪潮国際(00596/HK)が9.87%高。中国政府が国内銀行に対し、米IBM製のサーバーを撤去し、中国製への置き換えを迫ったとの報道が支援材料となった。半面、比亜迪(01211/HK)が4.16%下落。米同業のテスラ・モーターズについて、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がジャンク級に格付けしたことが警戒された。
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