概況からBRICsを知ろう〜ブラジル市場は反落、経済指標発表前に買い手控えムード
[14/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 52239.34 -0.76%
昨日29日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比400.41ポイント安(-0.76%)の52239.34で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは26、値下がり39、変わらず6と売りが優勢。セクター別では、石油・ガスや金融が売られた半面、素材や公益が高い。
朝方は堅調な値動きを示したが、その後は利益確定売りに押された。今週30日に1-3月期の国内総生産(GDP)が発表されるため、積極的な買いは手控えられた。また、銀行セクターが反落したことも指数の足かせに。1986-94年に起きたブラジルのハイパーインフレをめぐる訴訟問題について、最高裁判所が判決日を先送りしたものの、銀行側が巨額賠償金を支払うリスクが依然として高いと指摘された。
【ロシア】MICEX指数 1447.39 -1.50%
29日のロシア市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比21.44ポイント高(-1.50%)の1447.39で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは45、値下がり5と買いが優勢となった。
朝方は狭いレンジでもみ合ったが、その後は上げ幅を急速に拡大させた。モルガン・スタンレー証券(MS)がロシア株の買い推奨を継続したことが支援材料。MSは最新リポートで、ウクライナ大統領選挙でのポロシェンコ氏の勝利について、ウクライナとロシアの緊張関係の緩和につながるとの見方を示した。ロシア株が一段と上昇すると予測した。
【インド】SENSEX指数 24234.15 -1.31%
29日のインドSENSEX指数は大幅反落。2月3日以来の下げ幅を記録した。外国人投資家(FII)が3日連続で売り越したことが懸念材料。FIIの買い支えがインド株式市場の上昇に寄与しているといわれている。また、指数は過去最高値圏で推移しており、過熱感が依然として強い。このほか、翌30日に1-3月期の国内総生産(GDP)が発表されるほか、来週6月3日にインド準備銀行(中央銀行)理事会が開催されるため、積極的な買いは手控えられた。
【中国本土】上海総合指数 2040.60 -0.47%
29日の上海総合指数は反落。前日終値近辺でもみ合った後、後場に値を崩す展開となった。緩和的な金融政策への思惑や流動性懸念の後退が朝方の支援材料となったものの、一段と買い進むだけの手掛かりとしては弱く、徐々に利益確定売りが膨らむ格好に。来月には新規株式公開(IPO)が再開されること、ロックアップ(売買制限)解除株が大幅に増えることから、一部で需給悪化への警戒感も浮上している。
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昨日29日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比400.41ポイント安(-0.76%)の52239.34で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは26、値下がり39、変わらず6と売りが優勢。セクター別では、石油・ガスや金融が売られた半面、素材や公益が高い。
朝方は堅調な値動きを示したが、その後は利益確定売りに押された。今週30日に1-3月期の国内総生産(GDP)が発表されるため、積極的な買いは手控えられた。また、銀行セクターが反落したことも指数の足かせに。1986-94年に起きたブラジルのハイパーインフレをめぐる訴訟問題について、最高裁判所が判決日を先送りしたものの、銀行側が巨額賠償金を支払うリスクが依然として高いと指摘された。
【ロシア】MICEX指数 1447.39 -1.50%
29日のロシア市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比21.44ポイント高(-1.50%)の1447.39で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは45、値下がり5と買いが優勢となった。
朝方は狭いレンジでもみ合ったが、その後は上げ幅を急速に拡大させた。モルガン・スタンレー証券(MS)がロシア株の買い推奨を継続したことが支援材料。MSは最新リポートで、ウクライナ大統領選挙でのポロシェンコ氏の勝利について、ウクライナとロシアの緊張関係の緩和につながるとの見方を示した。ロシア株が一段と上昇すると予測した。
【インド】SENSEX指数 24234.15 -1.31%
29日のインドSENSEX指数は大幅反落。2月3日以来の下げ幅を記録した。外国人投資家(FII)が3日連続で売り越したことが懸念材料。FIIの買い支えがインド株式市場の上昇に寄与しているといわれている。また、指数は過去最高値圏で推移しており、過熱感が依然として強い。このほか、翌30日に1-3月期の国内総生産(GDP)が発表されるほか、来週6月3日にインド準備銀行(中央銀行)理事会が開催されるため、積極的な買いは手控えられた。
【中国本土】上海総合指数 2040.60 -0.47%
29日の上海総合指数は反落。前日終値近辺でもみ合った後、後場に値を崩す展開となった。緩和的な金融政策への思惑や流動性懸念の後退が朝方の支援材料となったものの、一段と買い進むだけの手掛かりとしては弱く、徐々に利益確定売りが膨らむ格好に。来月には新規株式公開(IPO)が再開されること、ロックアップ(売買制限)解除株が大幅に増えることから、一部で需給悪化への警戒感も浮上している。
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