概況からBRICsを知ろう〜ロシア市場は続伸、2月以来の高値更新
[14/06/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 52032.38 +0.83%
3日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比426.55ポイント高(+0.83%)の52032.38で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは55、値下がり13、変わらず3と買いが優勢。素材を除くすべてのセクターが上昇し、中でも石油・ガスや公益に買いが集中した。
朝方はマイナス圏で推移したが、その後は上げ幅をじりじりと拡大させた。電力セクターの上昇が指数をサポート。政府が電力会社に対し、総額22億7000万レアル(約1020億円)の補助金支給を決定したことが好感された。電力価格が統制されているため、石油製品価格の上昇が利益率を圧迫していることが背景にある。
【ロシア】MICEX指数 1472.83 +0.57%
3日のロシア市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比8.36ポイント高(+0.57%)の1472.83で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは32、値下がり18と買いが優勢。MICEX指数はこの日、終値ベースで2月25日以来の高値を更新した。
軟調な展開が続いた後は終盤にプラス圏を回復した。最近の上昇で過熱感がやや強まり、前半は利益確定売りが優勢。また、ロシア経済の減速懸念が根強いことも指数の足かせとなった。
【インド】SENSEX指数 24858.59 +0.70%
3日のインドSENSEX指数は続伸。成長鈍化懸念の後退が引き続き好感された。また、外国人投資家(FII)が買い越しを継続したことや、政府が国営企業などに資金を注入するとの観測が支援材料。ほかに、企業業績の改善見通しも買い安心感を与えた。米格付け会社フィッチ・レーティングス傘下のインディア・レーティングスは、通貨ルピーの安定化が企業業績の改善につながると指摘。インド企業の格付けが2014年度に悪化する可能性は低いとの見方を示した。
【中国本土】上海総合指数 2038.31 -0.04%
3日の上海総合指数は小幅続落。朝方から堅調な値動きを見せていたが、大引け間際にマイナス圏に沈んだ。連休中の1日に発表された中国の5月製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想をやや上回り、5カ月ぶり高水準となったことは支援材料。また、中国政府が一部銀行の預金準備率を引き下げる方針を示すなど、景気対策を継続する姿勢を示したことも好材料視された。ただ、不動産市場の先行き不安などから上値は重く、徐々に売りに押された。
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