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4日の香港市場概況:3日ぶり反落、米中株安や域内景気の不透明感が足かせに

注目トピックス 外国株

4日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日ぶり反落となり、前日比139.33ポイント安(-0.60%)の23151.71で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同50.30ポイント安(-0.49%)の10317.82、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同50.90ポイント安(-1.17%)の4282.86だった。

ハンセン指数は終日軟調に推移。前日の米国株安に加え、この日の中国本土市場の下落が投資家心理を冷やした。また、ハンセン指数は前日に約5カ月ぶりの高値で取引を終えた後とあり、利食い売り圧力も強まった。加えて、香港の4月の小売売上高が市場予想を大きく下回ったことや、中国の不動産市場の先行き不透明感も弱気材料。ただ、欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合など欧米の重要イベントを週内に控え、売り急ぐ動きは限定的だった。

ハンセン指数の構成銘柄では、華潤置地(01109/HK)、中国海外発展(00688/HK)がともに2%超の下落。端午節連休(5月31日-6月2日)に北京や上海での住宅取引がここ数年来の最低水準にとどまったとの報道が嫌気された。このほか、銀河娯楽(00027/HK)が2.00%続落。前日に続き、マカオの5月カジノ収入が市場予想を下回ったことが売り手掛かりとなった。

半面、中国旺旺(00151/HK)が0.75%値を上げた。5月にハンセン銘柄の値下がり率首位となったことから、出遅れ感を意識した買いが入ったもよう。このほか、中国工商銀行(01398/HK)が0.39%上昇。中国政府が一部銀行の預金準備率引き下げ方針を示すなど、緩和的な政策方針を示していることが支援材料となった。

ハンセン銘柄以外では、保利協キン能源(03800/HK)が6.48%安。米国が中国製の太陽光パネルに対し、新たな輸入関税を課す仮決定を下したことが売り材料となった。匯銀家電(01280/HK)が18.75%高と急伸。揚州市(江蘇省)当局から、市内店舗における体育くじと福利くじの販売権を取得したとの発表が材料視された。



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