概況からBRICsを知ろう〜ブラジル市場は続落、一段の成長鈍化見通しが圧迫材料
[14/06/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 51558.79 -0.53%
昨日5日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比274.19ポイント安(-0.53%)の51558.79で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは22、値下がり44、変わらず5と売りが優勢。通信や消費者サービスを除くすべてのセクターが下落し、中でも石油・ガスや公益に売りが集中した。
買いが先行した後はじりじりと下げ幅を拡大させた。一段の成長鈍化見通しが圧迫材料。ブラジル中央銀行が5日に公表した金融政策委員会(COPOM)議事録で、インフレ率が目標の上限以内に収まっているものの、成長ペースが一段と鈍化するとの見通しを示した。
【ロシア】MICEX指数 1470.70 -0.34%
5日のロシア市場は小反落。主要指標のMICEX指数は前日比5.09ポイント安(-0.34%)の1470.70で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは18、値下がり32と売りが優勢となった。
前半は堅調な展開を示したが、その後は利益確定売りに押された。MICEX指数は4日の終値ベースで2月25日以来の高値を更新しており、足元では過熱感がやや強まった。また、ウエートの高い天然ガス大手ガスプロム(GAZP)の下落も指数の足かせに。同社が増資する可能性が高いとのプーチン大統領の発言が、希薄化懸念を強めている。大統領は、東シベリア地区の天然ガスパイプラインの整備予算について、増資あるいは中国からの前払い金で賄う可能性を示唆した。
【インド】SENSEX指数 25019.51 +0.86%
5日のインドSENSEX指数は反発。外国人投資家(FII)の買い継続が好感されたほか、金融システムの健全化を図るため、政府が不良債権処理機構を立ち上げるとの報道が支援材料。また、投資効果を上げるため、モディ新政権は前与党の統一進歩同盟(UPA)が打ち出した総額6兆5000億ルピー(約112兆円)の投資プロジェクトを見直す方針を示した。景気対策は、今月後半から来月にかけて相次いで発表されると予測されている。
【中国本土】上海総合指数 2040.88 +0.79%
5日の上海総合指数は5営業日ぶり反発。午前は総じて軟調な値動きとなったものの、後場に入ると買い戻しが先行。じりじりと上げ幅を拡大し、この日の高値圏で取引を終えた。朝方は今月中に再開される新規株式公開(IPO)の影響を見極めたいとの慎重ムードが強かったものの、中国の金融緩和期待が下支えに。また、世界的なベンチマーク指数へのA株組み入れによって大規模な資金流入が期待できると報じられたことで、投資家心理が改善した。
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