10日の香港市場概況:続伸、中国の準備率下げなどが支援材料
[14/06/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
10日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続伸となり、前日比198.27ポイント高(+0.86%)の23315.74で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同112.01ポイント高(+1.08%)の10518.80、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同51.55ポイント高(+1.21%)の4327.36だった。
ハンセン指数は総じて堅調に推移。前日の米国株高に加え、中国人民銀行(中央銀行)が前日夜、一部銀行の預金準備率を引き下げると発表したことが支援材料となった。また、この日の上海株が上値を切り上げる動きとなったことで、買い安心感につながった。指数は一時23360.25に達し、1月2日に付けた終値の年初来高値(23340.05)を上回る場面も。ただ、この水準では利益確定売り圧力も強く、引けにかけては伸び悩んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国移動(00941/HK)が1.12%上昇。売り先行で始まったものの、前引け間際に急速に切り返した。同社は前日、タイの同業に出資すると発表。シナジー効果は薄いとの見方などで朝方は売られたが、値ごろ感も意識されたもようだ。
半面、カジノ株のサンズ・チャイナ(01928/HK)、銀河娯楽(00027/HK)がともに続落。それぞれ1.50%安、1.98%安で取引を終えた。ドイツ銀行では、今年のマカオのカジノ収入見通しを下方修正。従来は前年比15%増としていたが、足元の伸び悩みを受けて、同12%増に引き下げた。
ハンセン銘柄以外では、ファースト・トラクター(00038/HK)が5.11%高を付けるなど、農業関連の一角が大きく値を上げた。人民銀の発表によると、「三農(農業・農村・農民)」や小企業向けの融資で一定の基準を満たした一部銀行に対し、16日付で預金準備率が0.5%引き下げられる。
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