13日の香港市場概況:3日ぶり反発、本土系銀行株の主導で約5カ月ぶりの高値
[14/06/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
13日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日ぶり反発となり、前日比144.15ポイント高(+0.62%)の23319.17で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同85.32ポイント高(+0.82%)の10516.98、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同38.10ポイント高(+0.88%)の4353.64だった。
ハンセン指数は1月2日以来、約5カ月ぶりの高値で引けた。イラク情勢の緊迫化を受けて軟調なスタートとなったものの、ほどなくプラス圏に切り返した。この日の中国本土株が買い優勢に転じたことで、投資家心理が改善。また、前日大引け後に発表された中国の新規融資が市場予想を上回ったことも支援材料となった。ただ、後場には発表された中国の経済指標がポジティブサプライズに欠けたことで、上値の重い展開となった。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高。中でも本土系の銀行、石油株が買われて指数の上昇を主導した。銀行融資の上振れを受け、中国工商銀行(01398/HK)が1.85%高、中国建設銀行(00939/HK)が1.21%高で取引を終了。イラク情勢の緊迫化を受けた国際原油相場の上昇を手掛かりに、中国海洋石油(00883/HK)は1.91%値を上げた。
このほか、招商局国際(00144/HK)が5.23%高と大きく上昇。米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが、格付け見通しを「ポジティブ」に引き上げたことが支援材料となった。このほか、百麗国際(01880/HK)は1.65%値上がり。第1四半期(3-5月)の靴類の既存店売上高はマイナス成長が続いたが、減少率は前四半期から縮小した。
ハンセン銘柄以外では、自動車セクターが大きく上昇。米テスラ・モーターズが全ての特許を開放すると発表したことが追い風となった。エコカー大手の比亜迪(01211/HK)が2.58%上昇したほか、東風汽車集団(00489/HK)は2.96%値を上げた。東風汽車集団は日産<7201>との合弁を通じて、EV分野を強化している。
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