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中国人民銀行（中央銀行）は今月16日付で、一定の条件を満たした銀行を対象に預金準備率を0.5％引き下げた。一部の市場関係者は、この条件に近いとみられる中国農業銀行（601288/CH）、上海浦東発展銀行（600000/CH）、北京銀行（601169/CH）も新たに引き下げの対象となる可能性があると予想。この場合、800億元（約1兆3120億円）の流動性が供給される計算になるという。

人民銀は16日に実施した預金準備率の引き下げについて、「三農（農業・農村・農民）向けや小企業向けの融資の比率が一定水準に達している商業銀行」が対象だと説明。これには国有商業銀行、株式制商業銀行、都市商業銀行、農村商業銀行などが含まれる。具体的な銀行名は明らかにしていないが、中国民生銀行（600016/CH）や招商銀行（600036/CH）といった中堅銀行が引き下げの通達を受け取ったと発表しており、市場の想定よりも広範囲にわたっていたことが判明している。

人民銀によれば、準備率引き下げの条件は、三農または小企業向けの融資残高が全体の30％以上を占め、かつ両分野向けの2013年の新規融資が全体の50％以上を占めること。なお、上海浦東発展銀行や北京銀行は小企業向けの融資の比率が高く、中国農業銀行は農業関連の融資に強みを持っている。



＜NT＞