20日の香港市場概況:5日ぶり反発、中国PMI待ちで上値は重い
[14/06/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
20日の香港市場では主要指数のハンセン指数が5営業日ぶり反発となり、前日比26.33ポイント高(+0.11%)の23194.06で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同41.39ポイント高(+0.40%)の10395.45、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同5.06ポイント安(-0.12%)の4326.78だった。
ハンセン指数はほぼ終日プラス圏で推移した。前日の米国株高が支援材料。また、足元で4日続落した後とあり、自律反発狙いの買いも入った。ただ、イラクやウクライナ情勢への警戒感がくすぶっているほか、日中は中国本土株が総じて軟調な動きとなったことから、積極的に買い進む動きは限定的だった。週末をはさんだ23日に、中国の6月HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表されることも様子見気分を誘った。
ハンセン指数の構成銘柄では、サンズ・チャイナ(01928/HK)が2.34%上昇。マカオ・コタイ地区の巨大カジノリゾート施設について、プロジェクト第3期分がいよいよ開業したと伝わった。ショッピングエリアが拡充され、売り場面積1.7倍、店舗数140店へと拡大する見通し。同業の銀河娯楽(00027/HK)も連れ高し、1.77%高で取引を終えた。
半面、中国聯通(00762/HK)が1.16%下落。発表した5月の月次統計では、第3世代(3G)/4G契約の純増数が4月の実績を大幅に上回ったものの、3月の水準にはとどかなかった。このほか、長江実業(00001/HK)や恒隆地産(00101/HK)など香港系不動産セクターも総じて軟調だった。
ハンセン銘柄以外では、紫金鉱業(02899/HK)が2.94%上げるなど、産金セクターが高い。イラク情勢を背景に、ニューヨーク金先物相場が1300米ドルを超えたことが材料視された。半面、恒大地産(03333/HK)や雅居楽地産(03383/HK)など本土系不動産株が総じて軟調。引き続き中国の不動産市場の先行き不透明感が意識された。
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