概況からBRICsを知ろう〜インド市場は3営業日続落、イラク動乱を引き続き警戒
[14/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 54638.19 -1.02%
20日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比564.35ポイント安(-1.02%)の54638.19で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは16、値下がり54、変わらず1と売りが優勢。全セクターが下落し、中でも通信や石油・ガスに売りが集中した。
売りが先行した後は下げ幅を急速に拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。ブラジル中央電力(ELET3)など国営関連の下落が指数の足かせに。ルセフ政権の支持率が予想外に上昇したことが嫌気された。最新世論調査によると、ルセフ政権の支持率が今月初めの38%から39%に上昇したという。4月の失業率の低下や社会保障支出の増加が支持率に寄与したと分析された。
【ロシア】MICEX指数 1486.30 -0.59%
20日のロシア市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比8.79ポイント安(-0.59%)の1486.30で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは15、値下がり35と売りが優勢となった。
こう着感の強い展開が続いた後は終盤に下げ幅をやや拡大させた。戦闘の停止宣言が発表されたばかりのウクライナ東部で衝突が再び発生したことが警戒された。ウクライナ軍によると、19日に発生した親露派とウクライナ軍の衝突で4人のウクライナ軍兵士が犠牲になったほか、20人が負傷したという。親露分離派がウクライナのポロシェンコ大統領が提案した平和案を拒否したと報じられた。今回の衝突でポロシェンコ大統領が平和案を見直す可能性があると懸念されている。
【インド】SENSEX指数 25105.51 -0.38%
20日のインドSENSEX指数は3営業日続落。イラク動乱が引き続き警戒された。サダム・フセイン時代に化学兵器を製造していた工場が「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」に占領されたと報じられた。イラク不安に伴う原油高がインドのインフレ率に深刻な影響を与えると懸念された。また、モンスーン(雨期)の遅れも引き続き圧迫材料。最新情報によると、モンスーンがまだ到着していない地域は全体の5割になっているという。
【中国本土】上海総合指 2026.67 +0.15%
20日の上海総合指数は4営業日ぶりに反発。総じて軟調に推移していたものの、大引け間際にプラス圏に切り返した。足元で3日続落した後とあり、値ごろ感からの買い戻しが入ったもよう。また、政策期待や景気見通しの改善も下支えとなった。一方、新規株式公開(IPO)の募集が始まったことを受け、朝方は市場の流動性低下を警戒する動きに。18日に公募を行った4社について、個人・機関投資家の申込額が3800億元超に達したと報じられた。
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