概況からBRICsを知ろう〜ブラジル市場は続落、成長見通しの再下方修正を嫌気
[14/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 54210.05 -0.78%
23日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前営業日比428.14ポイント安(-0.78%)の54210.05で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは14、値下がり55、変わらず2と売りが優勢。素材を除くすべてのセクターが下落し、中でも石油・ガスや通信に売りが集中した。
小動きで寄り付いた後はいったんプラス圏を回復したが、その後は下げ幅を急速に拡大させた。成長見通しが再び下方修正されたことが嫌気された。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した週間調査(6月23日実施分)では、2014年の成長見通しが前回の1.24%から1.16%に引き下げられた。下方修正は5週連続となる。2014年末時点の拡大消費者物価指数(IPCA)予想は前回の5.91%から据え置かれた。
【ロシア】MICEX指数 1486.30 0.00%
23日のロシア市場は横ばい。主要指標のMICEX指数は前日から横ばいの1486.30で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは26、値下がり24と買いがやや優勢となった。
朝方は堅調な値動きを示したが、その後は前日の終値近辺で一進一退の展開となった。欧米がロシアに対して経済制裁を追加すると示唆したことが指数の足かせに。欧米政府はこのほど、プーチン大統領がウクライナ東部の緊張情勢を緩和させなければ、早ければ今週中にも追加制裁を実施する方針を示した。
【インド】SENSEX指数 25031.32 -0.30%
23日のインドSENSEX指数は4営業日続落。買い先行で始まったものの、その後は利益確定売りに押された。連日の下落で値ごろ感が強まったほか、7月の政府予算案に対する期待感が朝方の買いにつながったもよう。一方、外国人投資家(FII)が2日連続で売り越したことが圧迫材料。また、イラク情勢の不安定化や鉄道運賃の引き上げ観測もインフレ加速懸念を強めた。鉄道会社の経営悪化を受けて運賃引き上げは避けられないとみられており、近日中にも決定される見通し。
【中国本土】上海総合指数 2024.37 -0.11%
23日の上海総合指数は小反落。前日終値をはさんで上下にもみ合った。HSBCが朝方発表した中国の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)は速報値で50.8となり、市場予想を大きく上振れ。これを受けて景気の先行き懸念が後退した。ただ、新規株式公開(IPO)の再開に伴う流動性の低下が引き続き警戒される中、上値を追う動きは見られず。中でも銀行や保険など大型金融株が下落し、相場の足かせとなった。
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