概況からBRICsを知ろう〜ロシア市場は大幅上昇、ウクライナへの大規模な侵攻の可能性が低下
[14/06/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 54280.78 +0.13%
24日のブラジル市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比70.73ポイント高(+0.13%)の54280.78で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは45、値下がり25、変わらず1と買いが優勢。セクター別では、消費者サービスや金融が買われた半面、石油・ガス、素材が安い。
堅調な値動きを示したが、終盤に上げ幅を急速に縮小させた。連日の下落で値ごろ感が強まったほか、不動産や小売りなど内需関連の大幅上昇が指数をサポート。景気低迷が続いている中、ブラジル中央銀行が利上げを回避するとの見方が優勢となった。
【ロシア】MICEX指数 1518.83 +2.19%
24日のロシア市場は大幅上昇。主要指標のMICEX指数は前日比32.53ポイント高(+2.19%)の1518.83で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは41、値下がり9と買いが優勢。MICEX指数はこの日、終値ベースで約8カ月ぶりの高値を更新した。
終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を一段と拡大させた。プーチン大統領がロシア議会上院に対し、今年3月1日に承認されたウクライナ国内への軍隊派遣許可を無効にするよう要請したことが支援材料。上院は25日にも正式に承認するとみられている。これにより、ロシアによる大規模な侵攻の可能性が低下したため、欧米も追加で制裁を加える理由がなくなったとみられている。また、ウクライナ東部の親露反政府派が23日夜、戦闘停止を求めたとも報じられた。
【インド】SENSEX指数 25368.90 +1.35%
24日のインドSENSEX指数は5営業日ぶりに反発。連日の下落で値ごろ感が強まったほか、原油相場の落ち着きがインフレ加速懸念をやや後退させた。また、政府が砂糖業界の支援策を打ち出したことも好感された。さらに、ウエートの高い資源関連の上昇も指数をサポート。ガス料金などの引き上げ観測が買い手がかりとなった。ただ、外国人投資家(FII)が3日連続で売り越したことは一定の圧迫材料に。また、鉄道運賃の引き上げ観測も警戒された。
【中国本土】上海総合指数 2033.93 +0.47%
24日の上海総合指数は反発。新規株式公開(IPO)再開に伴う需給懸念や不動産市場の先行き不透明感がくすぶる中、朝方は軟調な値動きに。ただ、前日に発表された中国の景況感指数が上昇したことを受け、景気持ち直しへの期待感から下値は限定的だった。その後は、景気対策への思惑や政府によるETF買い観測も浮上する中で買い戻しが優勢に。足元軟調だった金融株などが上昇したほか、シルバー産業やロボット関連などテーマ株に物色が向かった。
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