概況からBRICsを知ろう〜インド市場は反落、イラク情勢の緊迫化やモンスーンの進行遅れが弱気材料
[14/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 53425.74 -1.58%
25日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比855.04ポイント安(-1.58%)の53425.74で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは15、値下がり53、変わらず3と売りが優勢。通信を除くすべてのセクターが下落し、中でも金融や石油・ガスに売りが集中した。
おおむねマイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を一段と拡大させた。銀行セクターの大幅下落が指数を圧迫。政府が総額300億レアル(約1兆3833億円)の資金をブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)に注入する方針を示したことが嫌気された。政府が国立銀行を通じて低金利ローンを提供し、貸出ペースを加速させる計画だとみられている。これが市中銀行の利益率を圧迫すると指摘された。
【ロシア】MICEX指数 1481.95 -2.43%
25日のロシア市場は大幅反落。主要指標のMICEX指数は前日比36.88ポイント安(-2.43%)の1481.95で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは8、値下がり42と売りが優勢となった。
横ばいで寄り付いた後は下げ幅をじりじりと拡大させた。ウクライナ東部における親露反政府勢力と政府軍の戦闘が継続していることが警戒材料。プーチン大統領がロシア上院に対し、今年3月1日に承認されたウクライナ国内への軍隊派遣許可を無効にするよう要請したすぐ後、反政府武装勢力が政府軍のヘリコプターを撃墜し、乗組員9人が全員死亡したと報じられた。これにより、欧米がロシアへの追加制裁を加える可能性が再び高まっていると警戒された。
【インド】SENSEX指数 25313.74 -0.22%
25日のインドSENSEX指数は反落。イラク情勢の緊迫化やモンスーン(雨期)の進行遅れが弱気材料。降水量不足が農村部の購買意欲を低下させるほか、食品価格の高騰につながる恐れがあると警戒された。6月の降水量不足で一部野菜の価格がすでに上昇していると報じられている。また、モディ新政権の樹立後最初となる政府予算発表が7月上旬に控えるほか、来週初めにHSBCインド製造業購買担当者指数(PMI)が発表されるため、手控えムードが強まった。
【中国本土】上海総合指数 2025.50 -0.41%
25日の上海総合指数は反落。新規株式公開(IPO)再開に伴う相場への影響を見極めたいとの慎重ムードが続いた。翌26日には、IPO再開の第1陣となる3社が上場する予定となっている。また、中国人民銀行(中央銀行)による「対象を絞った」預金準備率の引き下げについて、引き下げ条件を満たしているかどうかの審査が年に1回のみとなる可能性が伝わり、一段の緩和期待が後退。銀行や不動産株が売られて相場の足かせとなった。
<FA>