概況からBRICsを知ろう〜中国本土は反発、IPO第1陣となる3社が大幅高となり全体相場の活性化期待に
[14/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 53506.75 +0.15%
26日のブラジル市場は小反発。主要指標のボベスパ指数は前日比81.01ポイント高(+0.15%)の53506.75で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは33、値下がり32、変わらず6と買いが優勢。セクター別では、通信や素材が買われた半面、消費者サービスや公益が安い。
おおむねプラス圏で一進一退の展開を示した。鉄鉱石大手ヴァーレ(VALE3)など大型銘柄の大幅上昇が指数をサポート。鉄鉱石価格の上昇が支援材料となった。また、通信や航空、小売りなども堅調。FIFAワールドカップ(W杯)の開催に伴う需要の増加が物色手がかりとなった。
【ロシア】MICEX指数 1473.18 -0.59%
26日のロシア市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比8.77ポイント安(-0.59%)の1473.18で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは17、値下がり32、変わらず1と売りが優勢となった。
朝方は堅調な値動きを示したが、その後は利益確定売りに押された。欧米政府がロシアに対して追加の制裁を加えることを示唆したことが圧迫材料。米政府がエネルギーとハイテク分野への追加制裁を検討していると報じられた。また、ドイツのメルケル首相このほど、ウクライナ東部における親露反政府勢力と政府軍の戦闘を停止させるため、ロシアが一段の行動を示さなければ追加制裁を加えると警告した。
【インド】SENSEX指数 25062.67 -0.99%
26日のインドSENSEX指数は続落。インド石油ガス公社(ONGC)やインドガス公社(GAIL)など大型銘柄の大幅下落が指数の足かせに。ガス料金の引き上げ決定が3カ月先に延ばされたことが業績の悪化懸念を強めた。インド内閣経済問題委員会(CCEA)は25日、7月1日からのガス料金の引き上げに関する決定を3カ月先に延ばすと発表。国民負担やインフレ率などを配慮した。また、原油価格の上昇や弱いモンスーン(雨期)が引き続き懸念材料となった。
【中国本土】上海総合指数 2038.68 +0.65%
26日の上海総合指数は反発。終値で約1週間ぶりの高値を付けた。約4カ月ぶりの再開となる新規株式公開(IPO)について、26日に第1陣となる3社が上場。相場への影響を見極めたいとの思惑から朝方はもみ合ったが、ほどなく上げ幅を広げた。同3社が大幅高となったことで、同業銘柄や関連セクターに買いが波及。全体相場の活性化につながるとの期待につながった。ただ、指数は2040水準では上値も重く、後場にはプラス圏での小幅な値動きに終始した。
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