27日の中国本土市場概況:上海総合は反落、金融株に利益確定売りが膨らむ
[14/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
27日の中国本土市場はまちまち。上海総合指数は前日比2.17ポイント安(-0.11%)の2036.51と反落、深セン成分指数は同20.74ポイント高(+0.28%)の7312.62と続伸した。
上海総合指数は総じて軟調に推移。前日の上昇を受けた利益確定売りが先行したほか、新規株式公開(IPO)再開の第1陣として昨日上場した3社の好調を受けて、値動きの軽い中小型株へと資金がシフト。代わりに、銀行や保険など大型金融株が売られ、相場の足かせとなった。ただ、後場にはプラス圏に浮上する場面も見られた。一部都市での住宅購入制限の緩和報道を受けて、不動産株などに買い戻しが入った。
後場には、フフホト市(内モンゴル自治区)が住宅購入制限の緩和を正式に発表したと報じられた。中国では、これまでにも複数都市が規制を緩和していると伝わっていたが、正式な文書を発表する形で緩和に踏み切ったのは同市が初めてという。なお、地元メディアは今週25日に、同市が住宅購入制限の廃止を通達したと報道。ただ、同市ではその後、「印字ミス」があったとして同通達をいったん撤回していた。
前日に新規上場した龍大肉食(002726/CH)など3銘柄は、この日もストップ高水準まで買い進まれた。その他の銘柄では、比亜迪(002594/CH)が上昇。政策支援を追い風に、1-4月の新エネルギー車販売台数が前年同期の11倍に急増したことが好感された。また、広東省が新エネ車の普及支援策を実施するとの報道も材料視された。
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