30日の中国本土市場概況:上海総合は反発、IPO再開による需給懸念はほぼ消化
[14/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
30日の中国本土市場は上昇。上海総合指数は前営業日比11.92ポイント高(+0.59%)の2048.33と反発、深セン成分指数は同30.65ポイント高(+0.42%)の7343.27と3営業日続伸した。
上海総合指数は終日堅調に推移。本日は上海市場に聯明股フン(603006/CH)が上場。値幅制限いっぱいまで買いが集中し、同業の自動車部品関連へと買いが波及した。また、先週上場したばかりの直近IPO銘柄にもあらためて物色が向かう展開に。IPO再開による需給懸念はほぼ消化され、IPO銘柄の好調による相場活性化への期待感が先行した。
このほか、保険当局は27日、保険会社が1999年6月以前に契約した逆ザヤを抱えている一部既存契約について、その資金を「優良銘柄」に投資することを認めると発表した。これによって数千億元の資金が市場に流入する見通しと報じられた。同政策で恩恵を受ける保険株などが堅調だった。
セクター別では、軍需関連が高い。中国では最近、「軍事資産の証券化(軍需産業の株式上場)」が進んでいるが、そうした流れが防衛関連の技術研究所まで波及するとの観測が浮上。近くこれら研究所の制度改革案が当局に提出されるとの情報が伝わった。また、電気自動車(EV)用充電スタンドの助成制度が発表されるとの報道を受け、関連銘柄が買い進まれた。
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