2日の香港市場概況:反発、中国PMIの上昇や資金流入期待で年初来高値を更新
[14/07/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
香港特別行政区設立記念日の休場明けとなる2日の香港市場では、主要指数のハンセン指数が反発となり、前営業日比358.90ポイント高(+1.55%)の23549.62で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同113.14ポイント高(+1.09%)の10448.17、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同49.18ポイント高(+1.13%)の4418.19だった。
ハンセン指数は終日堅調に推移し、1月2日に付けた終値の年初来高値を半年ぶりに更新した。連休中に発表された中国の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)が上昇したことや、これを受けた前日の米国株高が支援材料。また、1日に香港ドルの対米ドル相場が許容変動幅の上限まで達したことで、香港への資金流入が意識された。後場には中国本土株が再び強含みに転じたことも追い風となり、ハンセン指数はじりじりと上げ幅を拡大した。
ハンセン指数の構成銘柄では、カジノセクターが好調。銀河娯楽(00027/HK)が4.84%高、サンズ・チャイナ(01928/HK)が2.99%高で引けた。マカオ政府が発表した6月のカジノ収入は前年同月比3.7%減となり、約5年ぶりのマイナスを記録。ただ、減少幅は市場予想とほぼ一致した。今月中にはカジノ収入がプラスを回復するとの見方もあり、買い戻しが進んだ。
このほか、不動産セクターの上昇が目立った。中国海外発展(00688/HK)が4.15%上昇したのを筆頭に、長江実業(00001/HK)、恒基兆業地産(00012/HK)などが3%以上の大幅な上げとなった。香港系不動産株については、香港への資金流入期待などが買い手掛かりになったとみられている。
一方、シティグループによる目標株価の引き下げを受け、昆侖能源(00135/HK)が1.72%値を落とした。このほか、ハンセン銘柄以外では、化粧品販売チェーンの莎莎国際(00178/HK)が7.10%高と大きく上昇。中国当局が一般化粧品の消費税(ぜいたく品税に相当:税率30%)の廃止を検討しているとの報道が買い手掛かりとなった。
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