4日の香港市場概況:小反発、短期的な過熱感が上値を抑制
[14/07/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
4日の香港市場では主要指数のハンセン指数が小反発となり、前日比14.92ポイント高(+0.06%)の23546.36で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同35.29ポイント高(+0.34%)の10489.56、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同6.48ポイント安(-0.15%)の4441.75だった。
ハンセン指数は堅調なスタート。前日発表の米雇用統計が市場予想を上回ったことや、これを受けた米国株高が支援材料となった。指数は寄り付き後ほどなく23626.14を付け、取引時間中の年初来高値を連日で更新。ただ、その後は短期的な過熱感が意識され、上げ幅を縮小した。この日の中国本土株の下落や、来週以降に中国で主要経済指標が発表されることも利益確定売りにつながり、大引けにかけては前日終値を挟んで一進一退の動きとなった。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株が大幅続伸。華潤置地(01109/HK)が3.27%高、中国海外発展(00688/HK)が1.91%高でこの日の取引を終えた。不動産デベロッパー各社の1-6月期の販売実績が予想外に堅調なことが買い手掛かりとなった。一部都市における住宅購入制限緩和の動きも引き続き支援材料に。
半面、中国海洋石油(00883/HK)が2.56%続落。国際原油相場の下落に加え、クレディ・スイス(CS)による投資判断の引き下げが嫌気された。一方、本土系銀行株は高安まちまち。中国人民銀行(中央銀行)が中国工商銀行(01398/HK)などを対象に強制的に手形を割り当て、流動性を吸収したと報じられたが、株価への影響は限定的だった。
ハンセン銘柄以外でも万科企業(02202/HK)が8.22%上げるなど、不動産株が高い。同社が前日大引け後に発表した1-6月期の不動産販売額は1000億元を超え、前年同期比で21%増加した。このほか、中芯国際(00981/HK)は7.25%値上がり。米半導体大手クアルコムからモバイルプロセッサーを受託生産するとの報道が材料視された。
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