16日の中国本土市場概況:4日ぶり反落、創業板の一段安などを警戒
[14/07/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
16日の中国本土市場は4営業日ぶりに反落。上海総合指数は前日比3.08ポイント安(-0.15%)の2067.28、深セン成分指数は同42.50ポイント安(-0.58%)の7261.91で取引を終えた。
上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合ったが、後場にはマイナス圏での推移が目立った。ベンチャー企業向け株式市場「創業板」が後場に下げ幅を広げたことで投資家心理が悪化。新規株式公開(IPO)再開の第2陣が近く相次いで募集を開始する予定で、流通市場からの資金流出を警戒する声も聞かれた。一方、朝方発表された4-6月期の国内総生産(GDP)成長率など主要経済指標はほぼ想定通りの内容に。このため、市場の反応は限定的だった。
中国の国有資産監督管理委員会は15日夕方、国有企業改革の第1陣リストを発表した。まずは第1陣に選ばれた6社において、民間資本の受け入れなどを先行実施する。同6社の傘下企業に買いが集まり、中糧地産(000031/CH)や中国医薬(600056/CH)がストップ高を付けたほか、国投電力(600886/CH)などが大幅高で引けた。
中国の国家統計局がこの日発表した4-6月期のGDP成長率は前年同期比7.5%となり、前の期の7.4%からやや加速。市場予想の7.4%を小幅に上回った。中国政府は小型の景気対策や対象を絞った金融緩和を実施しており、その効果が出始めている。ただ、統計局報道官は、依然として景気に下振れ圧力が残るとし、過度の楽観はできないと述べている。
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