概況からBRICsを知ろう〜ロシア市場は小幅に3日続落、欧州政府が追加で経済制裁を検討との報道を嫌気
[14/07/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 55717.36 -0.46%
16日のブラジル市場は5日ぶり反落。主要指標のボベスパ指数は前日比256.25ポイント安(-0.46%)の55717.36で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは21、値下がり47、変わらず2と売りが優勢。セクター別では、金融や公益が売られた半面、通信や素材が高い。
朝方は底堅い展開を示したが、その後は利益確定売りに押された。連日の上昇を受けた反動から幅広い銘柄に利益確定売りが広がった。また、取引終了後に政策金利や10月大統領選挙に関する最新調査が発表されるため、積極的な買いも手控えられた。
【ロシア】MICEX指数 1474.72 -0.07%
16日のロシア市場は小幅に3日続落。主要指標のMICEX指数は前日比1.05ポイント安(-0.07%)の1474.72で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは31、値下がり18、変わらず1と買いが優勢となった。
前半はプラス圏を回復したが、その勢いは続かなかった。欧州政府がロシアに対し、追加の経済制裁を検討しているとの報道が嫌気された。今回はウクライナ・クリミア半島への投資活動が制限される可能性があるとみられている。米国はロシアがウクライナ東部の親露反政府勢力に武器を提供していると批判し、欧州による対露制裁の追加を促している。
【インド】SENSEX指数 25549.72 +1.27%
16日のインドSENSEX指数は続伸。政府によるインフラの整備の加速が支援材料。インド準備銀行(中央銀行)は15日、インフラや低価格住宅への貸し出しについて、預金準備率(CRR)や法定流動性比率(SLR)を満たさなくてもよいと発言。これら分野への金利優遇も継続するよう指示した。また、高速鉄道などの整備を加速させるため、政府が一部限定した形で外資に開放することを検討しているとの報道も好感された。
【中国本土】上海総合指数 2067.28 -0.15%
16日の上海総合指数は4営業日ぶりの反落。前日終値をはさんでもみ合ったが、後場にはマイナス圏での推移が目立った。ベンチャー企業向け株式市場「創業板」が後場に下げ幅を広げたことで投資家心理が悪化。新規株式公開(IPO)再開の第2陣が近く相次いで募集を開始する予定で、流通市場からの資金流出を警戒する声も聞かれた。一方、朝方発表された4-6月期の国内総生産(GDP)成長率はほぼ想定通りの内容に。このため、市場の反応は限定的だった。
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