概況からBRICsを知ろう〜中国本土市場は反落、IPO銘柄への資金流出を引き続き警戒
[14/07/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 57633.92 +1.09%
21日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比621.02ポイント高(+1.09%)の57633.92で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは50、値下がり18、変わらず2と買いが優勢。全セクターが上昇し、中でも石油・ガスや公益に買いが集中した。
前日の終値近辺でもみ合った後は上げ幅を徐々に拡大させた。ボベスパ指数はこの日、終値ベースで昨年3月12日以来の高値を更新。政権交代への期待が高まっていることが引き続き支援材料。低迷するブラジル経済を打開するには政権交代が不可欠だとの見方が背景にある。なお、10月の大統領選に関する最新調査では、ルセフ大統領と野党候補であるブラジル社会民主党(PSDB)のアエシオ・ネヴィス氏の支持率の差は4%まで縮んだ。
【ロシア】MICEX指数 1384.50 -2.67%
21日のロシア市場は6営業日続落。主要指標のMICEX指数は前営業日比38.03ポイント安(-2.67%)の1384.50で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは7、値下がり43と売りが優勢。MICEX指数はこの日、終値ベースで5月15日以来の安値を更新し、1400の大台を割り込んで引けた。
小動きで寄り付いた後は売りに押され、引けにかけて下げ幅をじりじりと拡大させた。マレーシア旅客機がウクライナ東部上空で撃墜されたことを受け、欧米がロシアに対して追加の制裁を加えるとの懸念が高まった。オバマ米大統領は21日、今回の事件でロシアが国際社会から孤立すると指摘。ウクライナの親露反政府勢力への支援を中止しなければ、ロシアが追加制裁を受ける可能性が高まると警告した。なお、欧米メディアでは、マレーシア旅客機の撃墜が親露反政府勢力の誤射だとの見方が優勢になっている。
【インド】SENSEX指数 25715.17 +0.29%
21日のインドSENSEX指数は5営業日続伸。外国人投資家(FII)の買い越しが継続したことや、降水不足懸念の後退が支援材料となった。気象当局はこのほど、7月10-16日間の降水不足率が15%まで低下したと発表。これは7月初めに発表した41%を大幅に下回った。モンスーン(雨期)がインド全土をカバーしたのに加え、19日の大雨で降水不足が大幅に緩和された。また、HDFC銀行など大型企業の堅調な決算も好感された。
【中国本土】上海総合指数 2054.48 -0.22%
21日の上海総合指数は反落。ほぼ終日軟調。新規株式公開(IPO)銘柄への資金流出が引き続き警戒された。先月再開されたIPOについて、上場認可を取得した第2陣12社のうち、11社が週内に公募を行う予定だ。ただ、株価の値ごろ感が意識されたほか、不動産市場に対する救済策への思惑から下値では下げ渋った。複数の地方都市が住宅購入制限を緩和したと報じられたほか、不動産税(固定資産税に相当)の早期導入は困難とする要人発言も伝わった。
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