22日の香港市場概況:大幅反発、本土株高を追い風に7カ月半ぶり高値
[14/07/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
22日の香港市場では主要指数のハンセン指数が大幅反発となり、前日比394.97ポイント高(+1.69%)の23782.11で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同249.49ポイント高(+2.41%)の10605.22、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同72.80ポイント高(+1.61%)の4585.32だった。
ハンセン指数は終日堅調に推移。終値ベースの年初来高値を更新し、昨年12月9日以来、約7カ月半ぶりの高値で引けた。足元で3営業日続落した後とあり、自律反発狙いの買いが先行。朝方には地政学リスクへの警戒感で上げ渋る場面も見られたが、前場中盤以降はじりじりと上げ幅を拡大した。この日の中国本土市場が、住宅購入制限の緩和観測などで一段高となったのを受け、買い安心感が広がった。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高。値下がりは、レノボ(00992/HK)と和記黄埔(00013/HK)の2銘柄にとどまった。値上がり銘柄では、本土系不動産セクターが大きく上昇。中国海外発展(00688/HK)が4.38%高、華潤置地(01109/HK)が3.16%高で引けた。中国の各地方都市が相次いで住宅購入制限を緩和しているとの報道が買い手掛かりとなった。
このほか、テンセント(00700/HK)が2.14%上昇。中国でスマートフォンなどモバイル端末を利用するインターネット利用者の数が、パソコン(PC)経由で利用するネット利用者の数を初めて上回ったと報じられている。今週25日に決算を発表するAIAグループ(01299/HK)が3.27%値上がりした。
ハンセン銘柄以外では、中信証券(06030/HK)が4.00%上昇。2014年6月中間決算が速報ベースで大幅増益となったことを明らかにしている。また、上海・香港間の株式相互取引の開始が近づく中、収益拡大への期待感もあらためて強まった。半面、前日に大きく上昇した澳門博彩(00880/HK)などカジノ株の一角が下落した。
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