23日の香港市場概況:続伸、米中株高など追い風に連日で年初来高値を更新
[14/07/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
23日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続伸となり、前日比189.76ポイント高(+0.80%)の23971.87で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同215.49ポイント高(+2.03%)の10820.71、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同43.09ポイント高(+0.94%)の4628.41だった。
ハンセン指数は終日プラス圏で推移。終値の年初来高値を連日で更新し、昨年12月2日以来の高値で引けた。地政学リスクへの警戒感一服などを受け、前日の米国市場が上昇したことを好感。中国の緩和的な金融政策への思惑やこの日の本土株高も追い風となった。ただ、指数は年初来高値圏にあり、短期的な利益確定売りも出やすかったほか、翌24日には中国のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を控えているとあり、上値ではやや伸び悩んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産セクターが大幅続伸。華潤置地(01109/HK)が7.53%高、中国海外発展(00688/HK)が4.43%高で取引を終えた。中国の複数都市における住宅購入制限の緩和が引き続き材料視された。このほか、業界支援策が発表されるとの観測や上海株高を追い風に中国人寿保険(02628/HK)など保険株も堅調だった。
半面、中国旺旺(00151/HK)が3.63%下落。マッコーリー証券は利益成長の鈍化を見込み、目標株価を下方修正している。同じく食品セクターの中国蒙牛乳業(02319/HK)も値を落とした。中国の食品会社、上海福喜食品の期限切れ食肉問題を受け、「食の安全」への懸念が広がっているとの声も聞かれた。
ハンセン銘柄以外では、国美電器(00493/HK)が6.92%高と大きく上昇。2014年6月中間決算で大幅増益となる見通しを発表したことが好感された。半面、足元堅調だった自動車セクターがさえない。東風汽車集団(00489/HK)が2.11%下げたほか、比亜迪(01211/HK)や広州汽車集団(02238/HK)が下落した。
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