24日の中国本土市場概況:上海総合は3日続伸、PMI上昇などを好感して2100回復
[14/07/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
24日の中国本土市場は続伸。上海総合指数は前日比26.57ポイント高(+1.28%)の2105.06と3営業日続伸、深セン成分指数は同128.09ポイント高(+1.74%)の7503.40と5営業日続伸した。
上海総合指数は終日堅調な値動き。終値で4月16日以来、約3カ月ぶりに節目の2100pt台を回復した。中国当局が緩和的な金融政策スタンスを示していることや、各地方政府による住宅購入制限緩和の動きが引き続き追い風要因。金融や不動産など大型株が上昇し、相場を押し上げた。また、寄り付き後に発表された7月のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回り、1年半ぶりの高水準となったことも支援材料となった。
HSBCがこの日発表した中国の7月製造業PMIは速報値で52.0となり、市場予想を上回る上昇となった。前月改定値は50.7、市場予想は51.0だった。中国政府は今年に入り、小型の景気対策や対象を絞った金融緩和を実施しており、その効果が出ていることが確認された。政府は今年の成長目標の達成に向け、今後もテコ入れ策を継続するとみられている。
セクター別では金融が高い。うち銀行株を巡っては、国務院(内閣に相当)が23日の常務会議で、貸し出しの適切な増加を維持する方針を確認。このほか、中国農業銀行(601288/CH)が8月1日から上海地区で、商業融資の金利優遇を実施するとの情報が伝わった。また、証券株には株式相場の上昇などを背景とした業績改善期待が継続した。
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